当社が開発した新クロマキー技術「ニジクロ」が日本照明家協会賞テレビ部門 技術賞を受賞
2020年6月18日(木)
関西テレビの新技術「偏光板と位相差板を用いた新クロマキー技術『ニジクロ』の開発」が、第39回 公益社団法人 日本照明家協会賞 テレビ部門の技術賞を受賞しました。
『ニジクロ』は、無色透明なフィルタタイプの新しいクロマキー技術です。背景幕として偏光フィルタを使用し、「偏光フィルタが緑色に見えるフィルタ」(新開発)をカメラレンズ前に付けることで背景幕を緑色に映し、クロマキー撮影を実現します。
従来の布製背景幕を用いたクロマキーは、幕からの反射光で被写体が緑色に色付くという課題がありました。『ニジクロ』の背景幕は無色のため、背景幕の反射によって被写体が緑色に色付くことがありません。透明なので背景幕の裏からも被写体に照明を当てることもできます。さらに、レンズ前のフィルタを交換すれば、背景幕の色を青赤黄色に変更可能です。
選考委員からは、「目から鱗で今までの苦労が嘘のような発想」、「誰もが困っていた課題を解決し、既成概念を覆した画期的な開発」などと大変好評価をいただきました。
『ニジクロ』は、無色透明なフィルタタイプの新しいクロマキー技術です。背景幕として偏光フィルタを使用し、「偏光フィルタが緑色に見えるフィルタ」(新開発)をカメラレンズ前に付けることで背景幕を緑色に映し、クロマキー撮影を実現します。
従来の布製背景幕を用いたクロマキーは、幕からの反射光で被写体が緑色に色付くという課題がありました。『ニジクロ』の背景幕は無色のため、背景幕の反射によって被写体が緑色に色付くことがありません。透明なので背景幕の裏からも被写体に照明を当てることもできます。さらに、レンズ前のフィルタを交換すれば、背景幕の色を青赤黄色に変更可能です。
選考委員からは、「目から鱗で今までの苦労が嘘のような発想」、「誰もが困っていた課題を解決し、既成概念を覆した画期的な開発」などと大変好評価をいただきました。
カメラレンズ側のフィルタには、偏光フィルタと位相差フィルタを貼り合わせており、位相差フィルタの「複屈折」によって偏光フィルタが色付いて見える仕組みを応用している。
「にじいろジーン」の1コーナー「世界☆あたりまえトリップ」の撮影で使用(2019年11月放送)
開発者:関西テレビ 制作技術センター 金子宗央 (日東電工株式会社との共同開発)
新クロマキー技術『ニジクロ』の解説動画
〔日本照明家協会賞〕
1981年に創設された照明家を対象とした顕彰制度。舞台部門・テレビ部門があり、それぞれ大賞(文部科学大臣賞併贈)のほか、優秀賞、新人賞、奨励賞、努力賞、技術賞が設けられている。表彰対象は作品・番組だけではなく、技術開発、機器改良、施設照明設計などにも向けられ、芸術文化全体の高揚に資することを目的としている。
1981年に創設された照明家を対象とした顕彰制度。舞台部門・テレビ部門があり、それぞれ大賞(文部科学大臣賞併贈)のほか、優秀賞、新人賞、奨励賞、努力賞、技術賞が設けられている。表彰対象は作品・番組だけではなく、技術開発、機器改良、施設照明設計などにも向けられ、芸術文化全体の高揚に資することを目的としている。