平成28年 秋季社長記者会見

2016年11月15日(火)

平成28年11月1日(火)「秋季社長記者会見」を開催しました。
概要は以下の通りです。

中間決算

上期の連結売上高は311億8,200万円で微減収増益、単体では290億8,400万円で微増収増益です。放送収入については、視聴率低迷の影響でネットタイムでのセールスは苦戦しましたが、スポットセールスでシェアを拡大しました。また、動画配信も好調に推移しました。
通期業績の見込みは、個別・連結ともに減収・増益を見込んでいます。
2017年3月期第2四半期業績の詳細は、以下の通りです。
1. 連結 経営成績
(単位:百万円未満切捨)
  前期 当期 前期比増減
売上高 31,285 31,182 △102 △0.3%
(営業費用) (31,080) (30,354) △726 △2.3%
営業利益 204 828 624 304.8%
経常利益 614 1,222 608 99.1%
税金等調整前四半期純利益 487 1,252 765 157.3%
四半期純利益 273 882 608 222.2%
親会社に帰属する四半期純利益 273 882 608 222.6%
2. 単体 経営成績
(単位:百万円未満切捨)
  前期 当期 前期比増減
売上高 29,061 29,084 23

0.1%

(営業費用) (29,088) (28,416) △671 △2.3%
営業利益(△は営業損失) △26 668 694
経常利益 510 1,170 659 129.1%
特別利益 17 49 32 182.3%
特別損失 144 13 △131 △91.0%
税引前四半期純利益 383 1,207 823 214.6%
四半期純利益 247 854 607 245.7%
3. 単体 売上高内訳
(単位:百万円未満切捨)
  前期 当期
前期比増減
売上高 29,061 29,084 23 0.1%
  放送事業収入 28,528 28,547 19 0.1%
    放送収入 25,342 25,458 115 0.5%
      タイム収入 9,106 8,562 △543 △6.0%
      スポット放送料 16,235 16,895 659 4.1%
    その他放送事業収入 3,185 3,089 △96 △3.0%
  その他の事業収入 533 537 4 0.8%

編成状況

10月改編で、火曜21時と22時のドラマとバラエティを入れ替え、23時に新番組を立ち上げました。
火曜21時のドラマは、今最も忙しい女優の一人、吉田羊さんを起用した「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」で、初回は、東京地区で始まったタイムシフト視聴率調査でもまずまずの結果でした。
来年の1月クールのドラマは、草なぎ剛さん主演の「嘘の戦争」です。カンテレは草なぎさんとはドラマでも相性が抜群に良く、期待したいと思います。
また、シリーズの1本が民間放送連盟賞で優秀賞を頂いた4Kドラマ、「大阪環状線 ひと駅ごとの愛物語」の続編を制作していて、来年1月から放送予定です。

事業イベント

「デトロイト美術館展」(7月~9月開催)は名作を一挙に集め、自由に写真を撮ってもいい日を設けるなどして好評で、入場者は23万人を超えました。
現在開催中の「恐竜博」は、スピノサウルスとティラノサウルスという2大肉食恐竜が展示されていて、最新の恐竜研究の成果が見られて面白いと思います。
最近力を入れているのは、社員が舞台を作るという試みです。中学生以下は観られないR-15のエロティックコメディ『50Shadeds!~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~』というミュージカルなど、今後も多様な舞台を作っていきます。

映画、動画配信

弊社が制作委員会の幹事社を務める「ボクの妻と結婚してください。」が11月5日に公開されます。社員の三宅喜重監督の第4作で、さわやかな仕上がりになっています。
もうひとつ幹事社を務める、東野圭吾さんのベストセラーが原作の「疾風ロンド」も11月26日公開されます。
動画配信については、弊社がドラマを制作していることが強みで、売り上げは好調に推移しています。

スポーツ、報道関連

来年1月29日(日)に開催する「大阪国際女子マラソン」は、ロンドンの世界陸上の女子マラソンの代表選考会を兼ねています。2020年東京五輪に向けて、才能のある女子ランナーを発掘するという意味でも、今回から2時間50分以内のタイムを持つ選手の参加費を免除しています。
報道の「みんなのニュースワンダー」については、関西目線とライブ感にこだわりながらニュース戦争に打ち勝つという目標でやっています。

次世代放送に向けた取り組み

技術開発のために毎年開催している「カンテレテクニカルフェア」では、従来の4Kより高画質のHDR映像をエリア放送波で送る実験に成功しました。放送と通信を連携する規格(ハイブリッドキャスト)を利用して4Kライブ映像を配信する実験も実施しています。
2018年からBSで4K放送が開始される予定です。地上波で4Kを放送するのは、もう少し時間がかかりそうですが、弊社としては、4Kコンテンツを作る、作って貯める、作るノウハウも貯める、という取り組みを進めていきます。

CSR活動

2015年度CSR活動報告書「CSRリポート2016」をHPに公開しています。
https://www.ktv.jp/ktv/outline/csr.html

受賞

■平成28年日本民間放送連盟賞 番組部門(テレビドラマ番組)優秀賞
「大阪環状線 ひと駅ごとの愛物語 第3回 大正駅 新しい海の出現」(放送:2016.1.26)
■平成28年日本民間放送連盟賞 技術部門 優秀賞
「ユニット交換型LEDマルチロケーションライトの開発」(製品名:エリオット)
■ABU賞 テレビドキュメンタリー部門 審査員賞
ザ・ドキュメント「京の摺師~パリに渡った浮世絵~」(放送:2015.12.12)
■ABU賞 ニュース報道部門 予備審査通過
「ゆうがたLIVEワンダー」内特集「義足のジャンパー中西麻耶」(放送:2015.11.9)
■「地方の時代」映画祭2016 放送局部門 選奨
ザ・ドキュメント「生きること~認知症の心に寄り添うバリデーション~」(放送:2015.9.19)