ザ・ドキュメント 『京の摺師(すりし)~パリに渡った浮世絵~』が、第23回 坂田記念ジャーナリズム賞を受賞

2016年3月17日(木)

関西を拠点にした優れた報道活動に贈られる、第23回坂田記念ジャーナリズム賞の受賞作品が本日発表され、関西テレビ報道局取材班が昨年12月に制作・放送した ザ・ドキュメント「京の摺師~パリに渡った浮世絵~」が、坂田記念ジャーナリズム賞・第2部門(国際交流・国際貢献報道)に選ばれました。
(表彰式は3月23日(水)15時~クラブ関西にて行われます。)

受賞作品詳細

タイトル
放送日時
2015年12月12日(土) 深夜1時35分~2時30分
内容
「眠ったままの古版画・版木を再生し次世代の遺産へ」をテーマに、国内だけでなく、海外で日の目を見ずに埋蔵されている浮世絵の版木の再発見に取り組んでいる、ひとりの摺師が京都にいる。欧米の美術館には、明治維新以降の混乱で日本から流出した浮世絵の版木が“埋蔵”されており、彼は機会あるごとにそれらの“発掘”に取り組んでいる。 数年前、彼はパリにあるフランス国立図書館で歌麿の「大首絵」を彫った版木に出合った。知らない絵柄だった。歌麿のオリジナル版木は世界に4枚しか現存ぜず、その版木は忘れられていた歌麿の美人画かもしれないという思いで何度も交渉を重ね、ついに版木を摺る許可が下り2015年、彼はパリで歌麿版木を摺り始めた。
果たして彼の夢はかなうのか…。散逸した浮世絵の復刻を目指す京都の木版画作家を、4Kカメラで撮影した作品です。
出演・スタッフ
【出演】
竹中健司(竹中木版五代目摺師)

【語り】
豊田康雄(関西テレビ)

【ディレクター】
山村ひろし(エキスプレス)

【プロデューサー】
兼井孝之(関西テレビ)

【撮影】
樋口耕平(関西テレビ)

【撮影助手】
平田哲士(エキスプレス)

【4K技術】
小池中(関西テレビ)

【編集】
赤井修二(リアルピクチャーズ)

【MA】
牧野晃帆(テレコープ)

【効果】
中嶋泰成(テレコープ)

【題字】
櫻井洸太(タイトルエイト)
受賞理由
『世界に影響を与えた浮世絵を生み出した版木と摺師の技能に光を当て、質の高い映像で国境を越えた歴史と伝統 の継承を見つめ、美の真贋とは何かを問いかけた。』 との評価をいただきました。
※また同番組は関西テレビで初めての4K撮影・制作ドキュメンタリーで、質の高い映像表現が高く評価されました。

*坂田記念ジャーナリズム賞
財団法人坂田記念ジャーナリズム振興財団が主催するもので、「報道を通じ関西の文化発展を」という坂田勝郎の遺志に応えようと1994年に設立され、毎年、新聞・放送での優れた報道活動及び国際交流報道に貢献したジャーナリストを表彰。
第1部門は、社会に大きな影響を与えたスクープ報道や企画などを対象とし、第2部門は国際交流報道を対象。