兵庫県の斎藤元彦知事を巡り、兵庫県の第三者委員会が知事の内部告発への対応を“違法・極めて不当”としたり、対象となった16件のうち10件を“パワハラ認定”した結果を受け、コメンテーターで元大阪府知事の弁護士・橋下徹氏は告発つぶしは絶対やってはいけなかったと改めて述べた上で、「斎藤知事は往生際が悪い…辞めないと」と強く述べました。
橋下氏は22日昼の関西テレビの情報ニュース番組「ドっとコネクト」に出演し、今回の兵庫県の第三者委員会の調査報告を受け、斎藤知事について次のように述べました。
【橋下徹氏】「斎藤さんは組織のトップとしては僕は資格はないと思いますよ。もう知事は辞任すべきだと思います。(パワハラ認定された)内容を見ても、知事がやるような態度振る舞いじゃないですよ。ただ、この問題では地上波も(知事の)パワハラおねだり問題を扱った時に真偽不明の職員アンケートを基に大騒ぎして、斎藤さんを責めたというのは問題があったと思う。けれども、こういうふうにきちっと(第三者委員会)認定されたものを見る限り、民間企業であればもうトップ辞任ですよ!」
さらに斎藤知事が去年3月に、『告発文書は嘘八百、(告発した)元局長は公務員失格だ』などと述べ“告発つぶし”をしたことについて橋下氏は…
【橋下徹氏】 「パワハラやおねだりも…もちろん問題なんですけども、一番の問題はこの告発をした職員を“告発者つぶし”、“告発つぶし”をしにいったこと。これはもう最悪の権力行使ですよ。絶対やっちゃいけない!」
「だから斎藤さんはずっと『(告発文について)事実無根だ。誹謗中傷文書だ。内部告発ではない』って言ってたのに、第三者委員会では『内部告発であった』となったわけです。嘘八百は斎藤さんの方だった。そして、この告発文書をつぶしにいってたんですよ!斎藤さんもこれ最悪だから…ちょっと往生際悪いよ、もう辞めなきゃ!」
さらに、斎藤知事が再選された現状を踏まえた上で、権力者の不祥事や不正については、選挙の民意でも覆されないのが法の支配の大原則だと述べ、第三者委員会の言うことを聞かないなら、誰の言うことも聞かない状況だと苦言を呈しました。
一方、今回の告発問題を経て職員への対応が変わったという声もある斎藤知事へのアドバイスを次のように語りました。
【橋下徹氏】 「やっぱり、斎藤さんは謝らないと!あの人これまで一度も謝ってない。だから告発者に対して謝って、あの処分は間違っていたと(処分の)撤回をすれば、もしかすると議会と知事は前向きな方に行くかも知れない」
(関西テレビ「ドっとコネクト」2025年3月22日放送)