9日に行われた大阪府の新型コロナ対策本部会議。
吉村知事は、出席者にこう投げかけました。
「飲食店に入るときに、一人とか家族とかじゃなかったら、マスク会食じゃなかったら、入場禁止ってできないかな」
緊急事態宣言の解除後でも知事の権限で集中的な対策が行える「まん延防止等重点措置」
この権限を使って飲食店でのマスク会食を原則義務化できないかと提案しました。
【大阪府・吉村知事】
「単にまた元に戻すだけではなくて、(感染防止と飲食店の)お互いが成り立つ仕組みというのを何かできないかなと思っていて、朝野先生、そのあたり…」
【大阪府専門家会議座長 朝野教授】
「マスク会食は、かなり難しかなと個人的には思う。飲食店のガイドラインを守ってもらうことが大事」
【大阪府・吉村知事】
「お願いできるのは、このタイミングかなと思う。これを機会に飲食店を守るためにやってもらえないかといえば、伝わるんじゃないか」
あくまでも飲食店を守るためとした、吉村知事。
これについて、街の反応は…
「困るわ~!!だって食べながらマスク取ってこうしてこうしてするってこと!?煩わしいね」
「それで感染が減るならいいのかなと思いますけど、難しいけど決まったらやるしかないかな」
【串かつだるま 笹部英宏 営業部次長】
「『マスクしてない方の入店お断り』っていうのは店頭に告知するくらいはできるかもわからないですけど、飲食中にマスクをはずされているのを注意するというのはちょっと物理的に無理かなと思います」
吉村知事は10日、あらためて、その真意を話しました。
【大阪府・吉村知事】
「メシ食う時にちょとここまで下げて、食って、しゃべる時は、ここ抑えて、鼻出てますけどね。まあ、もうええやんかと。100点満点を求めずに。緊急事態宣言でしんどい思いして、みんなで一致団結して、抑えてきた時の次のステップでできないか。そしたら、次の緊急事態宣言を防ぎやすくなるのでは、という思いで言っています」
大阪府は、マスク着用を含め、宣言解除後の対策について、今後も議論を深める方針です。