世界的建築家 安藤忠雄
その力強いまなざしが、時々、憂いを帯びる。
「日本の子供たちの未来」について語る時だ。

「過保護にした犬、自然に放したらどう
なります?生きてはいけない」


今の日本の子供たちは、その状態だという。

世界のANDOと呼ばれている男は、独学で建築を学んだ。
高卒で、東京大学特別栄誉教授になった安藤は言う。

「生きることと偏差値は別だからね」と。
ANDOに憧れ、事務所の門を叩く学生、若い建築家の多くは
有名大学のエリートだ。
その彼らに繰り返し語る。
「リアリティがない」「生命力がない」
「知的体力と肉体的な体力、両方もっていかないと」
そして、鋭い口調で問いかける。

「さあ、どうする?」

安藤が手掛けてきた「次世代のための」建築には、
その答えが込められている。
番組では、それらの建築を4Kで撮影。
また安藤自身がどのように「知的体力」を蓄えてきたか、
その歩みを伝える。

次世代を担う若者、子育て世代、
日本の未来を考える人たちに
ANDOが告ぐ言葉とは…。

音楽
haruka nakamura


スタッフ
ディレクター 柴谷真理子
撮影 樋口耕平
編集・グレーディング 矢野数馬
プロデューサー 萩原守