出演者

【コメンテーター】
わかぎゑふ 劇作家・演出家
飯田 豊 立命館大学産業社会学部教授

【司会・進行】
関 純子(関西テレビアナウンサー)
林 弘典(関西テレビアナウンサー)
わかぎゑふ 劇作家・演出家、飯田 豊 立命館大学産業社会学部教授、関 純子、林 弘典

番組紹介

『カンテレ通信』では関西テレビの番組や社としての取り組みについて、より多くの、より掘り下げた情報を提供し、又、視聴者の皆様の声に耳を傾け、さらに身近な放送局となれるよう取り組んで参ります。

9月21日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられたご意見に答える『ご意見ピックアップ』のコーナーは、「津波の観測方法は」と「6月に“懲役”はなくなったのでは」という二つのご意見にお答えします。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜日よる10時から放送しているドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』などの、カンテレ特製グッズを差し上げます。

ニュース』 (メール/男性/60代)

  • 津波の観測って、どうやっているのですか?例えば、職員さんが物差しを持って海に浸かって、待ち構えているとか…。動画などがあれば、教えてください。よろしくお願いします。

  • 報道センターの回答

    津波の観測は、気象庁が先進的な技術を駆使して行っています。具体的には、海底に設置された海底圧力計で水圧の変化を測定し、沿岸部に設置された潮位を測る装置で海面の高さを測定します。これらの方法を組み合わせることで、津波の早期検知と警報発令に役立てています。

    【林アナウンサーからの補足】
    全国では潮位を測る観測地点が188カ所ありますが、 津波警報や注意報が出された場合に、海岸に人が近づくことは大変危険ですので、津波の観測は人の目には頼らず、機械によって行われているとのことです。

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    確かに津波の高さとかを「どうやって測っているのだろう」とか、考えたことがなかったですけど、こういうふうに、“海底に設置されている圧力計があって”とか、そういう準備をしているんだなということを改めて知ったし、本当に災害の多い国なので、知っておかなきゃいけないことだったなと改めて思いました。

    飯田豊さん
    観測という言葉に「観る」という漢字が入っていますから、人の目で観るかのような印象をもたれがちなのかなと思います。台風の場合は予報図によって視覚的に注意喚起されますけど、それに比べると津波の危険性は直感的に伝わりづらいと思うんです。特にテレビの場合には、視覚的に注意喚起できる工夫が、これからいっそう追求されるといいなと思います。

『newsランナー』 (メール/40代/男性)

  • 『newsランナー』で「懲役5年」と報道していましたが、今年の6月から「懲役」と「禁固」が「拘禁刑」に一本化されたと記憶していますが、なぜ、あえて「懲役」という名称を使うのでしょうか?

    【林アナウンサーからの補足】
    ご意見にある通り、ことし6月に施行された改正刑法では従来の刑罰である「懲役」と「禁錮」が廃止され、 新たに「拘禁刑」が創設されました。 一方で、この日、奈良地裁で言い渡された判決では、去年9月に発生した事件で罪に問われた被告に対し、 「懲役5年」が出されたという内容でした。

  • 報道センターの回答

    今年6月より前に起きた事件には、改正前の法律が適用されます。今回報じたニュースは、去年9月に発生した事件の判決であるため、「懲役刑」が適用されています。6月1日以降に発生した事件については、「懲役刑」や「禁固刑」はなくなり「拘禁刑」と報じられます。

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    全然知りませんでした、そこ(施行の日付)に線があるということは。ただ、わたしは「懲役」という言葉に、あまりにも頭が慣れすぎている感じがしていて、今後はドラマとかの脚本はどうなるんですかね。インパクトがあるじゃないですか「懲役何年」とかいうのが。このあとは「拘禁刑」になるんですかね。そっちのほうがよほど気になっています。翻訳劇とか、韓国のドラマとかもどうなるんだろうって。結構多いじゃないですか、刑事ものとか。「拘禁刑」っていう言葉で、ぱっとイメージが浮かぶのかなと…、すいません。

    飯田豊さん
    いま呼び名のことが話題になりましたけど、改正の趣旨というのが、まだあまり十分に伝わっていないと思うんですよ。受刑者の社会復帰を強く後押しする制度変更ですけれども、そういうことであれば社会の側の理解が進まないといけない。これからの課題も含めて、しっかりと報じていただきたいなと思います。

カンテレEYE

関西テレビの番組などを題材に、メディアはどのようにメッセージを発信しているのか、視聴者はそれらをどう読み解き、付き合っていくべきなのかについての情報を提供する『カンテレEYE』のコーナー。弁護士資格を持つ記者である上田大輔が、これまで長年にわたって取材を続けてきた「揺さぶられっ子症候群」による冤罪事件をきっかけに、メディアのあり方までをテーマにした映画「揺さぶられる正義」を監督しました。この映画を製作するにあたり、彼が何に揺さぶられ、どんな思いをもったのかについて迫ります。
映画を監督した報道センター上田大輔記者がスタジオゲスト
映画を監督した報道センター上田大輔記者がスタジオゲスト
現在のメディアは「逮捕報道中心主義」になっている
現在のメディアは「逮捕報道中心主義」になっている
映画「揺さぶられる正義」は9月20日から大阪、京都、神戸、東京で公開 詳しくは 公式ウェブサイトへ https://yusaburareru.jp/
映画「揺さぶられる正義」は9月20日から大阪、京都、神戸、東京で公開 詳しくは 公式ウェブサイトへ https://yusaburareru.jp/

インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2025年10月19日(日)あさ6時30分放送です。