門真市の子どもたちがお仕事体験で、ニュースを撮影する報道カメラに挑戦しました

門真市の子どもたちがお仕事体験で、ニュースを撮影する報道カメラに挑戦しました

2023年5月21日(日)、大阪府門真市にある「子どもLOBBY」@イズミヤ門真店で、関西テレビの報道スタッフが、カメラマンのお仕事体験講座を実施し、小学1年生から中学3年生の子どもたち14人が参加しました。

門真市は大阪府でも子どもの貧困率が比較的高い地域です。そこで、大阪府の子どもの貧困をなくすためのモデル事業として、2017年に立ち上がったのが門真市の「子どもの未来応援ネットワーク事業」です。
その事業の一環として、常設の子どもたちに寄り添う居場所作りとして「子どもLOBBY」ができ、子育てや宿題などの幅広い支援を行っています。そして、毎週日曜日に開催されるキャリア教育イベントは、子どもたちが広い視野で自らの将来をイメージできるきっかけ作りの一環として行われています。今回は、アンケートで子どもたちからテレビの仕事が気になるという声が多数あったことから、関西テレビが動画撮影体験講座を実施しました。
この事業を担当している門真市職員の小西紀至さんは、門真市の子どもたちへ「このイベントで将来の目標を見つけてほしい。視野を広く持って、いろいろなものがあるということを小さいうちに知ってもらい、そこから自分で自らがんばっていく道を切り開いてほしい。」という思いで行っているとのことでした。
この体験講座の前半では、スライドを使ってカメラマンとはどういう仕事なのか、撮影のときはどのように撮るのか、ニュースができるまでの、撮影・取材→原稿作成→動画編集→放送という一連の流れ、実際に取材に行くときには記者、カメラマン、助手の三人で行くことなどを説明しました。そして、人々に情報を伝え、歴史として記録するために、映像を使っていかに分かりやすく伝えるかが、カメラマンをはじめとした報道スタッフの役割と説明し、子どもたちにテレビやカメラマンの仕事について知ってもらいました。
後半のカメラ撮影体験では、本格的な撮影機材を使い、実際の報道撮影現場に近いように、役割はインタビューをする人、インタビューされる人、それを撮影する人、またその現場を全体的に撮影する人に分かれてローテーションをしながら行いました。
講義を担当した報道カメラマンの小松和平は、「子どもたちのニュースやテレビ離れが深刻化するなかで、それらを身近に感じてもらえるようになったらいいな。」とその想いを話します。
真剣な様子でカメラを持つ子どもたちを、うれしそうな顔で眺める保護者の方たち。はじめは緊張していた子どもたちも、次第にニコニコとした笑顔を見せてくれて、「あれを撮りたい!」などとカメラに興味を持つ良いきっかけとなりました。
イベント後のインタビューでは、「カメラマンの中でも役割が分かれていることが意外ですごいと思ったし、もっとやってみたいと思った」などうれしい感想もあり、子どもたちの夢の幅も広げられたのではないでしょうか。
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