スタジアムに響いた「魂のチョップ」!京都サンガ今季快進撃の陰に元レスラー小橋建太氏の“奇想天外”イベント

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2025.12.4(木)

スタジアムに響いた「魂のチョップ」!京都サンガ今季快進撃の陰に元レスラー小橋建太氏の“奇想天外”イベント
今週最終節を迎えるJリーグ。スタジアムに観戦に訪れたファン・サポーターにとって、選手たちの活躍とともに楽しみなのが、著名人や有名人がスタジアムを訪れる来場イベント。そんなイベントの仕掛人の一人が株式会社京都パープルサンガマーケティング部の田中雄一郎さんだ。今季企画した来場イベントの裏側を取材した。
「チョップ」がイベントに!?京都サンガが来場イベントに込める思い
「来場者に向けたいろいろな取り組みを年初から計画しました。いろいろイベントはあるんですけど、(有名な方に)来ていただいた方がいいものを見られたとか、面白かったという思いをして帰っていただける」そんな思いで、田中さんが提案したのが元プロレスラー・小橋建太さんの来場イベントだった。

小橋建太さんは、京都府福知山市出身。実は2017年にも当時のホームスタジアムだった西京極スタジアムにも一度来場している。そんなご縁もあったため、今季も8年ぶりに来場することが決まったのだが、前回以上に何をしたらより盛り上がるか?田中さんは演出チームと議論を重ねる中であるアイデアが思いついた。

「小橋建太さんと言えば現役時代“チョップ”が大変有名だということで、それをハーフタイムのイベントとしてやればすごく面白いんじゃないかな」

これには小橋さんも「ファンが喜んでくれたり、もっとサンガを好きになってくれるようなことに協力できるのであれば光栄です」とサッカーの試合の合間に、チョップを披露するという、奇想天外な発想にも快諾してくれたという。「これまで京都サンガはそういったイベントもしてなかったので、新しいことに取り組み始めたと思っていただきたかった」
広報担当者が証言!「魂のチョップ」の凄まじい威力
5月31日。サンガスタジアムにFC東京を迎えた一戦。京都が1点を先制して迎えたハーフタイム。ピッチに登場した小橋さんは、京都サンガF.C.のスタッフ3人の胸元に、現役時代を彷彿とさせる魂のチョップをお見舞いした。実際にチョップを受けた広報担当の池峯慎吾さんは「リハーサルで受けさせていただいたんですけど、全然痛くないんだみたいな感じで思ってたら、本番はそれの倍以上強いパワーが来て、リハーサル何だったんだ?ぐらいの感じで」 並みいるレスラー達をなぎ倒してきたチョップは、容赦なくスタッフの胸元に炸裂したのだ。これには詰めかけた16,000人のファン・サポーターも大盛り上がり。田中さんは「サンガが新しい取り組みを始めたというコメントを見かけたし、うれしかった」と自身の企画したイベントの成功に目を細めた。
チョップが呼び水に?イベント後の京都の快進撃とクラブ史上初の優勝争い
この試合、ハーフタイムの後さらに2点を加えFC東京に快勝した京都。今季はその後も快進撃を続け、クラブ史上初優勝争いを展開した。そして観客動員も、最終戦を残してすでにクラブ史上最高を記録。「この流れをシーズン終了後リセットするのではなく、オフの期間中も来季に向けてお客さんとコミュニケーションの取りながら取り組んでいきたい」と田中さんは意気込む。

選手の活躍はもちろんだが、陰で支えるクラブスタッフの、取り組みも、好調の要因の一つと言えるかもしれない。

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