ゴール後の「スマホ自撮り」「バズーカ砲」はカード対象?「カード判定」の境界線を元日本代表・橋本英郎氏が解説

水曜はJ!

2025.11.27(木)

ゴール後の「スマホ自撮り」「バズーカ砲」はカード対象?「カード判定」の境界線を元日本代表・橋本英郎氏が解説
今季のJ1も残すところ2節。白熱する試合を観戦していて、たびたび議論となるのが、ファウルの際カードが出るか出ないか。また、イエローカードとレッドカードの違いは何なのか?元日本代表の橋本英郎氏(46)が解説した。
イエローカードは「非紳士的行為や反スポーツ的行為」
イエローカードは非紳士的行為や反スポーツ的行為などに出され、1試合2枚で退場となる。また4枚累積で1試合の出場停止処分が科される。ゴール後ユニホームを脱いで喜びを表現する選手がまれにいるが、この場合は反スポーツ的行為でイエローカードになる。
一方レッドカードは乱暴行為や侮辱行為などに出され1枚で退場となる。決定的な相手の得点機をファウルによって止めた場合は、原則レッドカードが提示される。
カードの色分けを決める「強度」の基準
特に見分けがつきにくいのがカードの色。例えば相手選手にボールを奪いに行った際足裏で踏んでしまった場合は「強度が基準になる。相手選手をケガさせる可能性が高い場合はレッドカードになることが多い」と解説した。
ただカードを出すか出さないか。イエローかレッドかについては、レフェリーのジャッジに委ねられているためレフェリーのマネジメント力も問われる。「カードをすごく出すレフェリーは、ゲームコントロールができていないという扱いになり、自然と評価を下げることもある」と語った。
【クイズ】「非紳士的行為」の定義とは?過去の「際どい」プレーの判定結果を公開
そこで、過去に実際に起きたプレーでイエローカードが出されたか否か?皆さんも一緒に考えてみよう。

Q1:2019年山形のバイアーノがゴール後、コーナーフラッグを引き抜きバズーカ砲のようなパフォーマンスをした。
Q2:1993年清水のエドゥーがゴール後、ユニホームの中から取り出した帽子をかぶって喜びを表現した。
Q3:2019年山口の田中パウロ淳一がゴール後、ベンチから自分のスマホを取り出し自撮りした。
Q4:2021年J1通算307試合を裁き審判を勇退した村上伸次氏に、試合後、浦和の槙野智章がユニホームを脱ぎ、村上氏への感謝の言葉を手書きでつづったアンダーシャツを披露するサプライズ。

<正解は最後>
「紳士的な解説」の橋本氏 現役時代は真逆?
紳士的な解説でも定評のある橋本氏ではあるが、ボランチとして活躍した現役時代は「毎シーズン出場停止になっていた。相手選手がお怒りになって突き飛ばされることもあった」そうで、今はすごく仲が良いという“ミスターレッズ”福田正博氏(58)相手にも果敢に攻め「何や新人が!」という言葉を浴びられた過去も告白した。

<Qの正解>

Q1:イエローカード Q2:カード無し Q3:カード無し Q4:イエローカード
※あくまで当時のレフェリーのジャッジ

新着アディショナルタイムズ一覧