【ボランチ徹底解説】遠藤保仁との“知られざる関係性”橋本英郎が明かす「天才ヤット」と築いた鉄壁の“役割分担”
2025.11.14(金)
【ボランチ徹底解説】遠藤保仁との“知られざる関係性”橋本英郎が明かす「天才ヤット」と築いた鉄壁の“役割分担”
チームの心臓とも呼ばれるボランチは、遠藤保仁氏(45・元ガンバ大阪ほか)や小野伸二氏(46・元フェイエノールトほか)など、多くの名選手を生み出しJリーグの歴史を彩ってきたポジションだ。
そもそも「ボランチ」とは?語源は?
フィールドの真ん中にいることから、チームの心臓と呼ばれている。
「ボランチ」という言葉の語源は諸説あり、ポルトガル語の「舵取り役」を意味する言葉が由来と言われているが、別の説として元アルゼンチン代表のミッドフィルダー、カルロス・ボランチ氏がそのポジションで大活躍したことから名付けられたという説もある。
橋本氏は、Jリーグの歴史を彩ってきた名ボランチたちをタイプ別に分け、それぞれの特徴を解説。まず、自身のことは「バランスタイプ」と表現。ダブルボランチを組む相手によって様々なタイプに役割を変えるという。
タイプ別解説(1)「攻撃的守備的MF」遠藤保仁との“役割分担”
守備的ミッドフィルダーでありながら、低い位置からゲームメイクをし、どんどん前にパスを出していく。背後にボールを入れたり、前線に飛び出してミドルシュートを打つなど、攻撃的なプレーが魅力。橋本氏とコンビを組んだ際は、遠藤氏がスルーパスを出す方が確率が高いため、橋本さんは「横に流すだけ」に徹し、遠藤氏に良い状態でボールを渡す役割を担っていた。
タイプ別解説(2)「ひとりで何でも出来る」稲本潤一の“迫力ある奪い方”
迫力あるボールの奪い方や、奪った後の推進力が持ち味 。低い位置でボールを奪い、そのまま持ち上がって攻撃を完結させる要素を持つ。
タイプ別解説(3)「狩人タイプ」山口蛍がボランチに「安心感」をもたらす理由
良いボランチに必要な3つの能力
1つめはポジショニング能力。ボランチはピッチ上の真ん中にいるため、チームメート全員が円滑にプレーできるポジショニングをとれることが大切。
2つめはコミュニケーション能力。まわりの選手とコミュニケーションを取りながら周りの選手を生かすことが必要。コミュニケーションが苦手な選手には難しいポジション。
3つは危機察知能力。周りの困っている選手をサポートし、特に失点しそうな場面でサポートに入ることが必要だと話した。
ボランチは、まさに現代サッカーの重要ポジション。
現在のJリーグの上位チームを見渡してみると、有能なボランチがチームを支えている。

