Jリーグ大混戦の今こそ注目!松木安太郎が見た“伝説の男たち”

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2025.10.02(木)

Jリーグ大混戦の今こそ注目!松木安太郎が見た“伝説の男たち”
史上まれにみる大混戦の優勝争いで、ますます盛り上がりを見せるJリーグ。今年で33年を迎えるが、その歴史の中で数多くの、名ストライカー、名監督、名勝負を生み出してきた。その歴史を見つめ続けてきた、初代優勝監督・松木安太郎氏(67)が、それぞれのナンバーワンを“松デミ—賞”として発表した。
【ストライカー部門】 ライバル監督として体感した“決定力”
ヴェルディ川崎の監督時代は、三浦知良、武田修宏、ラモス瑠偉ら名だたるスター選手たちをまとめ上げ采配を振るった松木氏。そんな松木氏がストライカー部門で松デミ—賞に選んだのは、1993年のJリーグ開幕戦で惜敗した相手、横浜マリノスのラモン・ディアスだ。アルゼンチン代表で、マラドーナとともにプレーもしたディアスは、開幕戦で決勝ゴールを決め一躍注目を浴びた。初代得点王にも輝いたが、その特長として「ボール扱いがうまく、何と言っても振りが速い」とストライカーとしての素質を評価した。
【監督部門】 選手たちの質・経験値を活かす采配力
Jリーグの監督経験者はこれまで445人。その中で「今選手たちの質、経験値、どこをとってもいい選手が多いが、その選手たちをうまくコントロールしながらやっているいい指導者」を理由に選んだのが、現日本代表監督でもある森保一監督だ。2012年古巣のサンフレッチェ広島の監督に就任すると、その年優勝。日本人新人監督としての優勝は松木氏以来だった。また翌年も優勝し、松木氏らに並ぶ史上4人目(当時)のJ1連覇を達成した。

日本代表監督としての手腕は言わずもがなだが「今はいい選手が多いから悩みも多いでしょうね」と、ヴェルディ川崎監督時代、実力ある個性豊かな選手たちの起用に苦労した自分に照らし合せ慮った。
【ベストゲーム部門】 社会現象となったJリーグ初年度の熱戦
「やっぱりJリーグ1年目のチャンピオンシップでしょう」
社会現象ともなったJリーグ元年。当時は2ステージ制で行われており、前期優勝の鹿島アントラーズと、後期優勝のヴェルディ川崎が年間1位をかけ相まみえた。三浦知良の2試合連続ゴールなどで見事優勝を果たした松木氏だが「ジーコもいて常勝チームの鹿島でしたから、難しいゲームなると思っていたが、(川崎は)スター軍団で、選手の質や経験値は他チームより高かったから、自信もってすべてが出せた」と振り返った。松デミ—賞が自分の采配した試合をあげ、自画自賛の松木氏だったが「この時間(深夜放送)だからいいでしょう!」と笑わせた。

そのほか、スゴ技部門はストイコビッチ(名古屋)のリフティングドリブル。キャプテン部門は湘南時代19歳にしてキャプテンを務めた遠藤航を挙げた。

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