京都・首位の立役者エリアス「日本での成功の秘訣は…」規格外の助っ人たち

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2025.08.30(土)

京都・首位の立役者エリアス「日本での成功の秘訣は…」規格外の助っ人たち
8月24日の明治安田J1リーグFC東京と京都サンガF.C.の試合で、京都のラファエル エリアスが今季2度目のハットトリックを記録した。

シーズン途中にケガでの離脱もありながら、得点ランキング2位(13得点)につけるストライカーは、日本での成功の秘訣について「早く日本のサッカーや自分のチームのやり方を理解すること。常に勉強し、考えながら練習している」と話す。愛する家族の名前の頭文字「M」をかたどったゴールパフォーマンスに象徴されるように、来日中の家族の支えが大きな力になっていることも明かした。
J1得点ランキング上位にはエリアスほか外国籍選手がズラリ
今節終了時点の得点ランキングを確認すると、1位レオ セアラ(鹿島・15得点)、2位ラファエル エリアス(京都・13得点)、3位ラファエル ハットン(C大阪・11得点)と外国籍選手たちの名前が並ぶ。

今シーズンに限らず、Jリーグの歴史を振り返ると、多くの外国籍選手たちが日本サッカー界に衝撃を与えてきた。

元ヴィッセル神戸DFの近藤岳登氏が、現役時代に対戦した外国籍選手たちについて語った。
闘莉王、ジュニーニョ、フッキ。高さ、速さ、強さが規格外の男たち
最初に名前が挙がったのは、元日本代表DFの田中マルクス闘莉王(2003年に日本国籍を取得)。

身長が174cmの近藤がコーナーキックでマッチアップした際に、「会心のジャンプで『これはいける!』と思ったら、目の前に闘莉王選手の膝があった」と、その驚異的な跳躍力に脱帽。あまりの高さに「Jリーグでのヘディング勝利をあきらめました」と語った。

続いては、元川崎フロンターレのジュニーニョ。快足ストライカーについては「動きが速すぎて見えなくなる」と表現。マッチアップしても、中村憲剛氏のような名パサーが顔を上げた瞬間にはもう姿はなく、気づけばゴールを決められていたという。「僕はスピードで勝負するのをやめました」と、またしても自身の武器を封印させられた過去を明かした。

そして3人目は、元東京ヴェルディのフッキ。”超人”の異名を持つFWの「とんでもないフィジカル」に衝撃を受けたといい、「何をしても倒れない」と述懐。この3選手との対戦を通じて、高さ、速さ、強さのすべてを諦めた結果、「残ったのは話術だけ」と自虐的に語った。
イニエスタの驚きのパス精度
元ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタの話題にも言及。近藤は「古橋亨梧(バーミンガム)はイニエスタが育てた」と話し、「イニエスタがボールを持ったら、一番危険なところに走るだけ。そしたらパスが出てくる」という分析。そのパス精度は「(走った選手の)体に当たってゴールに入る」と表現されるほど異次元だと感じたという。

Jリーグ開幕から30年以上、数々の助っ人外国人がファンを魅了し、多くのドラマを生み出してきた。彼らの規格外のプレーや日本サッカーに馴染もうとする努力が、Jリーグのレベルを押し上げてきたことは間違いない。

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