元Jリーガーの卵芸人“夢のピッチ”に凱旋!サポーターからのサプライズに感動

2025.07.25(金)

元Jリーガーの卵芸人“夢のピッチ”に凱旋!サポーターからのサプライズに感動
元大分トリニータジュニアユースで芸人のジョックロック・ゆうじろーが、6月15日に行われた2025明治安田J2リーグの試合前イベントに登場。その模様が関西テレビのJリーグ応援番組「水曜はJ!」で放送された。

お笑いコンビ「ジョックロック」のゆうじろーが、かつてJリーガーを夢見て目指した思い出のピッチに凱旋。

大分トリニータのホーム、クラサスドーム大分で行われたイベントに出演し、大病を患い諦めた夢の舞台で、凱旋パフォーマンスを繰り広げた。

そこで、思わず感極まる出来事が…
「大分の至宝?」から芸人の道へ
大分県宇佐市出身のゆうじろーは、かつて大分トリニータのアカデミーに所属し、将来を嘱望されたサッカー少年だった。現在イングランドのバーミンガム・シティで活躍する岩田智輝は地元の小学生チームに同じ日に入団し、大分のジュニアユースでも技を競い合った間柄だ。

将来はプロの世界へー そう思っていた中学2年生の時にゆうじろーは悪性リンパ腫を発症。2年間に及ぶ闘病の末、プロサッカー選手になる夢を断念せざるを得なかった。

それでも「どうにかしてサッカーに関わりたい」。

そう思ったゆうじろーが選んだ道がお笑いだった。

芸人として成功すれば、サッカー関連のイベントやメディアでの選手との共演など、サッカーと関われるチャンスが訪れると考えたのだ。その後、M-1グランプリファイナリストとなり、かつて憧れた舞台に立つことになった。
温かい歓迎と、驚きの再会
イベント当日、スタジアムには「ゆうじろー 宇佐のスター」と書かれた手作りの応援ボードを掲げるサポーターの姿があった。

ゆうじろーが小学生の時に所属していたサッカーチームの後輩の父母だ。

2人は「サッカーでは、子供の頃から目を引く存在だった。もし病気がなければプロになれたかもしれない。違う形でドームに帰って来られて良かった。今日は感慨深い」とその凱旋を心から喜んだ。
夢の舞台で魅せた魂のトラップ
芸人として夢のピッチに立ったゆうじろーは、自身の原点であるサッカーの技をサポーターに披露することを決めていた。

相方の福本ユウショウから高く放り投げられたボールを、足元でピタリと止める「トラップ」。

サッカーのスパイクを履いている時とは違い、革靴でのチャレンジは至難の業。

一度は失敗し、苦笑いを浮かべたが、サポーターからの温かい拍手に後押しされ再挑戦。見事に成功させ、満員の観客から大きな喝采を浴びた。
サポーターからのサプライズ
パフォーマンスの後、ゆうじろーを待っていたのは、大分のサポーターからの粋なサプライズだった。

突如としてスタジアムに響き渡る「ジョックロック!ジョックロック!」の大合唱。そして、「トリニータはJ1を!ジョックロックはM-1をつかみ取れ!」というフラッグが掲げられたのだ。

予期せぬエールに、感極まったゆうじろーは「こんなことが起こるとは思っていなかった。サッカー選手になった気分。嬉しいですよ」と、感謝の思いを口にした。

大病によって叶えられなかった夢を、別の形で叶えたゆうじろー。

熱い思いを胸に、次はお笑いという新たな夢のピッチで戦い続ける。

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