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今の仕事が天職だ、楽しいという方もたくさんいると思いますが、その中でも「夢」だった仕事に就いている人はそう多くはないでしょう。
大人になってから自分のやりたいことを押し通すことはとても難しいです。
なんとなく定職に就いて…
やっぱり違うな?と思っても、すべてリセットしてイチから夢を追いかけるバイタリティがある人は少ないと思います。
しかし、どんな人にでも憧れや夢に対する未練はあるもの。
そんな大人たちの背中を押してくれるドラマが『未恋~かくれぼっちたち~』です。
出版社の「コミックブーン」編集部を舞台にした物語には、様々な「夢を持った大人」が登場し、それぞれの生き方が群像劇として繰り広げられます。
伊藤健太郎が演じる編集者の高坂健斗は、かつて小説家を目指し同じ夢を見る若者たちと暮らす「カンヅメ屋敷」という小説家育成プロジェクトにも参加。

その働きっぷりは、まるで「小説のことを考える時間を取りたくない」といった様子。
でも実は、健斗は今でも小説のネタを書き留めた「ネタ帳」を何冊も所有しており、心の奥底ではその夢を諦められないようで……
自分の心と向き合うことを避け、仕事に集中することは“大人としての正解”なんでしょうか?
そして、コミックブーンに派遣社員としてやってきたのは、健斗と同じく「カンヅメ屋敷」に参加していた鈴木みなみ(愛希れいか)
彼女は健斗と違い、小説の出版にまで至っておりさらには「新人賞」も受賞したれっきとした小説家。

その後は、自分が大好きな漫画家がいる編集部で働きたいとコミックブーンの門を叩いたのでした。
小説家の道を閉ざした後も、“自分の好き”が揺るがないみなみ。彼女の生き方に憧れ、共感する視聴者も多いのではないでしょうか。

本当に自分が描きたいものは?
夢を叶えたはずなのにさらなる葛藤が続く日々…
夢を諦め、安定を選んだ健斗。
夢を叶えたあと、別の“好き”を見つけたみなみ。
今まさに夢の途中にもかかわらず、思い通りにはいかないゆず。
三者三様の悩みではあるものの、どこか共感する部分が多いと思います。
ぜひ、未恋をきっかけに「自分の夢」に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?