神奈川県内の東名高速を走り抜けるサイレンを鳴らした消防車や救急車。その直後、バイクが1台、2台、3台、4台、5台と追いかけるように走っていきました。
バイクが通っているのは、あくまでも周囲の車が緊急車両のためにあけた道です。映像をSNSに投稿した人も思わず…。
<投稿内容>
「お前らの為に道をあけているのではない」
この日は、近くでトラックなど10台が絡む事故が起こり、およそ15キロの渋滞が発生していました。バイクの集団が現れたのは渋滞が始まってからおよそ1時間半後だったと撮影者は話します。
撮影者:
「緊急車両が通るときは横に避けてというのを何回か繰り返すような感じでしたね。渋滞で多分皆さん、僕もそうですけどすごくイライラしてたので正直あんまり気持ちのいいものではないなと」
今回の件は法律違反になり得るのか、菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「特別扱いは緊急車両だけです。ご承知の通り、例えば救急車が赤色灯をつけてサイレンを鳴らして緊急車両として走行している時には、道路交通法上の色んなルールを免除してもらえるということがあります。赤信号での走行や最高速度、一時停止などですね。
ただその後ろにくっついて行ってしまうと、やはり守らなければいけない義務の違反などが起きてくる可能性があります。今回の件は、高速道路なので直ちに一般道でのような違反はないのかもしれませんが、緊急車両のために道をあけた車が、緊急車両の通過後、元に戻ろうと思ったらバイクと接触してしまうというような危険もありますので、こういうことはやめていただきたいと思います」
(関西テレビ12月14日放送『報道ランナー』内「菊地弁護士のニュースジャッジ」より)