1月26日(日)に開幕する「大阪国際女子マラソン」。
一度は現役を引退した伊澤菜々花選手(33)は、夢を諦めきれず競技に復帰。大阪から再び世界を目指します。
【伊澤菜々花選手】「世間は年が明けましたけど、私たちは大阪が終わってからゆっくりします」
去年の今ごろは、こんな笑顔で笑えませんでした。
■高校生の時3000メートルインターハイ王者
33歳で第2の陸上人生に挑む伊澤菜々花選手。
高校生の時は、3000メートルでインターハイ王者に輝くなど、世代トップレベルの選手でした。
【伊澤菜々花選手】「日本で一番だからと満足せずに、世界で戦っていけるように努力したいです」
夢は日本代表として、世界と戦うこと。
■現役引退し一時はテレビでレースを見ることさえできず
しかし、実業団に入って8年。思うような結果が出ずに、4年前に現役を引退。
去年の今ごろ、大阪国際女子マラソンで日本新記録が生まれた時は、テレビを見ることさえできませんでした。
【伊澤菜々花選手】「当時は正直、陸上のテレビでやってる駅伝とかレースを見るのが嫌だったので。それを見ちゃうと、『自分何やってるんだろう』って思っちゃうときもあったので」
■夢をあきらめきれず現役に復帰
それでも、マラソンで日本代表になりたい。
幼いころからの夢を諦めきれず、去年4月、現役に復帰。
競技から離れた期間があったからこそ、芽生えた感情がありました。
【伊澤菜々花選手】「やっぱり苦しいという気持ちが大きかったんですけど、今はもう一回走れてすごく楽しい気持ちが毎日あって、苦しい練習でもやっぱり楽しいとか充実感を味わえている」
■再び世界の舞台へ挑む
陸上から離れた時間は無駄ではなかった…。
伊澤選手は、ハーフマラソンで日本歴代10位の記録をマークするなど急成長。世代トップレベルと言われたあの頃のように、再び注目を浴びる存在になったのです。
去年、日本新記録が生まれた大阪で、33歳のベテランが、再び世界の舞台へ挑みます。
【伊澤菜々花選手】「私はもちろん年齢はあるので、本当にやっぱり目指すとしたら次の(ロサンゼルス)オリンピック。メダルを取れるレベルまで持っていけたらいいなあと今は思っています」
(関西テレビ「newsランナー」 2025年1月22日放送)