■委託料を約9億円過大請求 京都市が刑事告訴
京都市から新型コロナワクチンのコールセンター業務を委託されていた会社が委託料をおよそ9億円過大請求していた問題で、京都市が会社側を刑事告訴していたことが分かりました。
京都市は2021年2月から去年3月まで新型コロナワクチンのコールセンター業務を「日本トータルテレマーケティング」に委託していました。
しかし、オペレーターらの実働時間が少なくなったにも関わらず、全額分の委託料を請求していて、およそ8億9400万円を過大請求していたことが明らかになりました。
■不正を幹部が黙認
調査した委員会は、複数の社員が過大請求を隠ぺいするために、ほかの自治体の勤務表を京都市に流用ていた上、幹部社員もそれらを黙認していたと認定しています。
「日本トータルテレマーケティング」は、すでにおよそ8億3000万円を返還したとしています。
■「断じて許せぬ」市長が怒り
京都市はことし1月、会社側を詐欺容疑で京都府警察に刑事告訴したと発表しました。
京都市の松井孝治市長は「市民の命と健康を守る事業において、数々の卑劣な不正行為が行われたことは、断じて許すことはできません」とコメントしています。