奈良県内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、奈良市長などが県に緊急要望を提出しました。
奈良市や生駒市などの市長らが参加する奈良県市長会は15日、「新型コロナウイルス感染症急速拡大に係る緊急要望」を県に提出しました。
市長会によると、直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、14日時点で奈良市や生駒市など県内8つの市で東京都を上回っていて、感染が急速に拡大している状態です。
この状況を受け、市長会は「感染拡大は深刻の度を増している」と危機感を表した要望書を県に提出し、県が管理している感染者数や感染ルートなどのデータを定期的に共有するよう求めました。
奈良県は県民に向けて、大阪市内で飲食やカラオケを控えること、通勤通学で大阪市内に行く場合も寄り道せずに帰宅することなどを呼びかける緊急メッセージを出しています。
これに対し、要望書を提出した奈良県市長会会長の仲川げん奈良市長は「大阪由来の感染者が多いと言われているが、地元でも感染が広がっている」と話し、県と市町村の連携による感染対策の必要性を強調しました。