2026年8月28日(金)深夜1:15~2:15
父は戦争を連れて帰った

父は戦争を連れて帰った

内容

戦後81年、今なお「戦争」が終わらない人たちがいる。

戦地で深い心の傷を負った兵士たち。そのトラウマは、戦後、家の中へ持ち込まれ、妻や子どもたちへの暴力や虐待となって現れた。
長い間、それは家庭の問題として片づけられ、社会から顧みられることはなかった。
藤岡さんの父親の写真
大阪で暮らす藤岡美千代さん(67)。子どもの頃、元海軍兵の父親から壮絶な暴力と性被害を受けた。両親の離婚後まもなく、父親は自殺。
死後もなお、その幻影による苦しみは続き、藤岡さんは今も父親の写真を見ることができない。
それでも父親が戦地で何を経験したのかを知りたいと、一度は「なかったことにした」父親の記憶を辿ることにした。
藤岡さん
一方、「PTSDの日本兵家族会」の代表・黒井秋夫さん(78)は、定職にもつかず、無気力な元陸軍兵の父親を軽蔑してきた。しかし、父親が戦場で何をしてきたかを知り、「戦争が父親を変えたのではないか」という思いから、同じ苦しみを抱える家族たちと声を上げ続けている。
黒井さんの父
戦時中、精神に異常をきたす戦争神経症を発症する日本兵が相次ぐも、日本軍は恥ずべき事実としてその存在を隠蔽。戦後も復員兵の心のケアが行われることはほとんどなかった。
その結果が、トラウマの家族への連鎖ではなかったか。
病院のカルテ
父を理解したい。しかし、許すことはできない—

戦後80年を超えた今も続く、戦争トラウマの実像を通して、戦争が人間と家族に残した傷跡を見つめる。

スタッフ

語り
豊田康雄(カンテレアナウンサー)
ディレクター
:竹下洋平
撮影
:平田周次
編集
:堀田浩司
プロデューサー
:宮田輝美

お知らせ

2026年5月1日
氷の上で、生きていく—ミラノへの11年—」YouTube配信中です!
2026年4月28日
The indigo BUAISOUのつくるいろ」が5月6日(水)に、「30年目の難問~震災を知らない学生たちへ~」が5月13日(水)に再放送します!
2026年4月21日
歌いたいんや~西成・メダデの家族とともに~」が4月22日(水)に、「私はナニモノ?~中国残留邦人の80年~」が4月29日(水)に再放送します!