2021年7月23日（金）深夜1：35～2：352024年4月24日（水）午前4：29～5：25 再放送いおりがそばに～動物たちと老いる家～ | ザ・ドキュメント

大阪市住之江区にある特別養護老人ホーム「加賀屋の森」。
ここでは、認知症などがあり自宅で生活することが難しくなった高齢者たちが、犬や猫と一緒に暮らしています。

中でも、3年前にやってきた柴犬のいおりちゃん（メス・6歳）は、入居者はもちろん、職員たちにも愛されて、マスコット的な存在です。
ここでは他にも4匹の猫が、一つ屋根の下で生活しています。

動物たちと触れ合うと、入居者たちの顔には笑いが溢れ、空間に活気が生まれます。
そばにいるだけで癒やされることがあります。
動物たちとのコミュニケーションを通じて、年月を積み重ねてきた入居者ひとりひとりの歩んできた歴史が垣間見えることがあります。

「普通の家庭と同じような環境で」。運営する法人の理念です。
ここ「加賀屋の森」だけでなく、関連するグループホームなどの施設でも、多くの犬や猫が高齢者たちと共に日々を送っています。

コロナ禍に見舞われた昨年来、施設でも入居者と家族との面会を禁じざるを得ないなど、困難な状況が続きました。
職員や入居者に複数の新型コロナ感染者が出た際は、外部との接触が数週間に渡って厳しく制限されました。

そんな時期も、入居者はいおりちゃんたちと一緒に乗り越えてきました。
日常が少しずつ戻り始め、家族と再び会える日も近付いてきました。

高齢者施設で、当たり前のように人と動物たちが共に生活する日々を見つめました。

滝川クリステル