8月の第一回発表会でデビューする中学生5人の少女ユニット「セフィル」(新しい輝き)。全員が大阪市内の朝鮮中級学校に通う3世4世です。「拉致」に驚愕し悩む。また一方で、ワールドカップの日韓共催に南北を越えて歓喜する家族と共に、彼女たちのめざす目標はJ-Kを隔てる海を越えて活躍するスーパーアイドル。ダンス、音楽、演技、ハングル…厳しいレッスンに励んでいます。芸能界・スポーツ界で多くの在日が活躍しながら本名ではなく日本名を名乗らざるを得なかった「差別」の時代。親達がながらく悲しいほどに念願した差別のない「共生」の社会へと今ようやく向かおうとする時代に、本名と言葉をはじめとする民族のアイデンテティーが本当に大切だと考えるようになった在日の家族。韓国スターの活躍は、過去の一方的な「同化」とは異なる、在日コリアンと在日日本人のより良きの未来像を鮮やかに示してくれたようです。