神奈川県川崎市の東扇島。多くの公園があり、市民の憩いの場にもなっている人工の島ですが…
【記者リポート】
「すごい量のゴミが捨てられてます」
道路の脇には、約100mにわたってごみの山が…。
弁当やカップ麺の空き容器、さらにお酒の缶まであります。
大量のゴミは、一体誰が捨てているのでしょうか。
許可を得て4日間、定点カメラで観察しました。
すると、1台のトラックがやってきて、ドライバーが運転席の窓から大きなビニール袋を“ポイ捨て”しました。
捨てられたのは、ティッシュや空き缶などのゴミ。
その後も、中身が詰まったビニール袋にペットボトルなど、トラックのドライバーによるポイ捨てが相次ぎました。
この辺りは、物流倉庫が多く立ち並び、全国からトラックが集まるエリアです。
横浜国道事務所 飯野正樹副所長:
「これから夏場にかけて腐敗して、異臭が発生することもある。絶対に捨てないようにお願いしたい」
島にある公園に遊びに来た親子は…
子供:
「ちゃんとゴミは持って帰ってほしいなと思いました」
川崎市は監視カメラを設置し、悪質な場合は警察に通報することにしています。
法的な対処は可能なのか…、菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「ドライバーはもちろん会社にも責任があると私は思います。このニュースのポイントは、ポイ捨てがマナー違反でなく“犯罪”だということです。道路交通法違反、廃棄物処理法違反、それから軽犯罪法違反という犯罪です。やめてほしいと思います。また管理している運送会社も場合によっては行政指導、行政処分ということにもなり得ます。インタビューに答えていただいたお子さんのような子供達に見られても、恥ずかしくない行動をとっていただきたいです」
(関西テレビ5月11日放送『報道ランナー』内「菊地弁護士のニュースジャッジ」より)