大阪の近鉄百貨店では、早くもお中元商戦がスタートしました。
今年は“物価高”を意識した商品が人気を集めています。
■ウナギやスイーツなど約1500点
15日、「がんばろー!」という威勢のいい掛け声と共に近鉄百貨店でスタートしたのは、お中元の店頭販売です。
これから始まる夏にぴったりのウナギのかば焼きや、黒蜜たっぷりのひんやりスイーツなど、およそ1500点の商品が並びます。
初日の販売に訪れた人は、それぞれの思いを込めて商品を選んでいました。
【お中元を買いに来た人】「ささやかな気持ちですね。『ありがとうございます』と。だいたいアイスか水菓子系、ゼリー系とか送っています」
【お中元を買いに来た人】「毎年同じものだと面白くないので、その年の特別な商品とか、あとは普段手に入らないようなご当地グルメとか、スイーツとか贈っています」
■「今年ならでは」の商品は昨年の1.5倍も展開
中には今年ならではのこんな商品も…。
【記者リポート】「形が不揃いなどで贈り物に適さない“ワケありグルメ”も近年人気だということです」
物価高の影響もあり、お得感のある“ワケありグルメ”が人気に。去年の1.5倍の商品数になっています。
【お中元を買いに来た人】「いろいろ(値段が)上がっていますね、送料とか。若干厳しいですね。予算的には4~5000円くらいで決まっているので、あまり(値段が)上がると。その範囲内で選ぼうかなと」
また、今年1月の能登半島地震を受けて、北陸エリアの特産品ギフトも販売。売り上げの一部は被災地に寄付されます。
さらに、災害への備えとして食品を少し多めに買い、食べた分だけを買い足すことで備蓄する「ローリングストック」にぴったりな缶詰なども用意されています。
近鉄百貨店の担当者は、「お中元のあり方が多様化してきている」と話しました。
【近鉄百貨店 北村真一課長】「一昔前だとたくさんの方に同じものを贈るお客さまが多かったのですが、最近はお一人、お一人の好みを考えながら別のものを贈るお客さまが増えています」
あべのハルカス近鉄本店では、8月2日までお中元の販売をしています。