SNSで知り合った小4女児の性的画像を所持した罪 男は起訴内容を認める 刑法改正で性犯罪に関するルール厳罰化 16歳未満の子どもに性的画像を撮り送るよう"要求した時点"で罪に 2023年07月19日
19日京都地裁で、小学4年の女子児童が被害者となった事件の初公判が開かれました。
■小4女子児童の性的画像を所持した罪 初公判で起訴内容を認める
福岡市の無職・古賀正教被告(37)は5月、京都市に住む小学4年の女子児童(当時10)の性的な画像を所持した罪に問われています。
19日の初公判で、古賀被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察は、古賀被告が女子児童とSNSのアプリを通じて知り合い、年齢を聞いた後に性的な画像を要求し、画像を入手したと指摘しました。
そして、弁護士から「画像を要求したことをどう感じるか」と問われると…
【古賀正教被告)】
「自分は、大人で未成年を守る側なのに、未熟さにつけこんだのがよくない。被害児童は、今回のこととか、これから頭に残るかもしれません」
■性犯罪に関する刑法が13日に改正 取り締まりが厳しく
そして、裁判官からは異例の言葉も…
【記者リポート】
「裁判官が被告人に対し、法律が改正され、社会の目も厳しくなっている。今やったら、重い罪になることもあると自覚してほしいと語りかける場面もありました」
13日、性犯罪に関する刑法が改正され、取り締まりが厳しくなりました。
16歳未満の子どもに対して、性的な写真や動画を撮影して送るよう「要求した時点」で罪に問えるようになりました。
さらに、わいせつ目的で16歳未満の子供に「面会を求めること」も、罪に問われます。
「面会要求の罪」という新設された罪で、手なずけるという意味を持ついわゆる“グルーミング罪“と呼ばれています。
■珍しくないSNSでの誘い「3万出すから晩御飯一緒に行こう」
街で聞いてみると、SNSで会うことを要求されるケースは、めずらしいことではないようです。
【女性は】
「ツイッターだったらよくありますね。例えば、3万出すから晩御飯一緒に行こうとか…」
【女性は】
「(相手が)モデルの写真を勝手に使ってその写真で『会いませんか? 本人です』って…。私もその時は子どもやったんで『かっこいい人から連絡きた~』と。会ってもいいのかな…とかありましたね。
(Q.実際、会った?)
いや、ないです、ないです。妹が高校1年生なんですけど、インスタグラムのDMで知らない人からメッセージがきて『会いませんか?写真見せて』とか、変な画像を要求されたりとかも」
新しい法律で子どもたちを性的被害から守れるのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」7月19日放送)