ちまたに増え始めているという変わった自動販売機。
【薄田ジュリアキャスター】
「あれ?ここじゃないですか?ちょっと止まってもらってもいいですか?」
(車を降りて走り寄るジュリア)
「これですよ!見つけました!ハンバーガーの自動販売機!」
奈良県御所市のハンバーガーショップ
2020年末にハンバーガーの自動販売機を設置しました。
出てきたハンバーガーは真空パックになっていて、すぐ食べられるように横には電子レンジも設置しています。
――Q:月に多いときだとどれくらい売れているんですか?
【ほりのバーガー・堀野樹里さん】
「400ちょっとは出ています」
【薄田ジュリアキャスター】
「400超え!?すごい!」
【ほりのバーガー・堀野樹里さん】
「できれば台数を増やしていければなと。これならば店舗を構えるのではなく、自動販売機一台でできるので…」
店の主力になりつつある一風変わった自動販売機。
街で聞くと、ユニークなものが続々とでてきました。
――Q:お住いの街でちょっと変わった自動販売機って?
【街の人】
「関西弁でしゃべる自販機が…おいでやす~とかおいでや~みたいな感じで話す自販機が」
【街の人】
「ダシの自販機か。トビウオ1匹が丸々ペットボトルに入ってる」
【街の人】
「ラーメンが調理されてでてくるような…」
――Q:食べました?
「食べました」
――Q:どうでした?
「月並みでした…」
探してみると、なんと、大阪・中央区には新型コロナウイルスの抗原検査キットもありました。
一体なぜ、いま自動販売機が人気なのでしょうか?
京都市の住宅街に設置されていたのは、冷凍食品の自動販売機。売られていたのは、冷凍生餃子です。
【購入客】
「(自販機で買うのは)初めてです」
「(店舗は)行列が多いのであちらで買うよりもいいなと思う」
実はこの餃子、ここから車で20分ほど離れた中華料理店で一日におよそ6000個売れる人気商品だそうです。
今年4月に設置した「冷凍生餃子」の自動販売機。
店に行かなくても、気軽に買えるため、設置から1ヵ月足らずですでに1000個以上売れているということです。
さらに在庫を確認しやすいようにある工夫が…
定点カメラで観察してみると…
2時間で10組が餃子を購入。
その頃、お店では…
【京都・マルシン飯店・前川流史郎社長】
「箱の数ですね。何箱搬出されたかっていうのがここに記載されます」
自販機と離れた店にいても、何個売れたのか、リアルタイムで確認することができるんです。
【京都・マルシン飯店・前川流史郎社長】
「だいぶ減ってますんで、搬入の方に行きたいと思います」
在庫がなくなると、社長自ら商品を補充しに行きます。
【京都・マルシン飯店・前川流史郎社長】
「夜中の1時、2時でもこうやって自販機で買いに来てくださる方が多くいらっしゃるので24時間、餃子をずっと買えるっていうのは最大のメリットじゃないか」
さらに、調査を進めると…
【薄田ジュリアキャスター】
「近鉄奈良駅に来ています。この近くに少し変わった自販機があるそうなんです」
洋菓子店の前で見つけた「マカロン」の自動販売機。
色とりどりのマカロンが容器に詰め込まれています。
【自販機をスマホで撮影する男性】
「先週来たんで…」
――Q:先週来た?その時に写真撮らなかったんですか?
「撮りましたよ!」
――Q:きょうもまた?
「きょうももう一回写真撮って…」
2020年末に設置して以降、今ではなくてはならない存在のようです。
【パティスリーこずえ・隅山絢子さん】
「すごく反響がよくて…」
――Q:置いたことによる効果は?
「こちらがもう看板みたいな感じで、こちらが目立つから、中にも入ってくださるっていう感じで…」
大阪・梅田にある、チョコレート専門店も今年3月、店が入るビルの入り口に自動販売機を設置しました。
オーナーは日本を代表するショコラティエ・三枝俊介さん。
ある狙いで自動販売機の設置を決めたといいます。
【ショコラティエ パレドオール・三枝俊介オーナーシェフ】
「高級チョコレート店はなかなか入りにくいというのがあるんですけど、この自販機を使えば本当に気軽にいつでも買えますので、人が見てない時にコソコソっと買うこともできれば…」
「そういう意味では新しい時間帯のお客様を獲得できるんじゃないかと思います」
と、そこへ偶然チョコを買いに来た女性が。
【三枝さんと女性客のやりとり】
「自動販売機だけの限定商品がありまして…」
「はい」
【月に一度店舗に来店する女性】
「すごい緊張しましたwパンフレットとかでお顔だけは見たことあったんですけど、本当にこの人いるんだって思いましたw」
「価格帯もお店と違って求めやすいものが置いてあるので気軽に帰りとかに寄ったりできるのでいいと思います」
そして兵庫県多可町の役場にも変わった自動販売機があるということで行ってみると…
【兵庫・多可町商工観光課 笹倉敏弘さん】
「こちらを見ていただきますと多可町のラベンダーの香りがする自販機なんです」
【薄田ジュリアキャスター】
「ラベンダーの香り?」
(ボタン 押す)
おっ!すごい、マスクとか関係なく体中に浴びた感じですね。すごい良い香り~
ボタンを押すと、ラベンダーの香りが出てくるという自動販売機が町内には11ヵ所も設置されているそうです。
【兵庫・多可町商工観光課 笹倉敏弘さん】
「こちらがラベンダーパークになります」
――Q:ラベンダーパーク?へー。この上に続いているんですか?
「西日本最大級のラベンダーパークになります」
――Q:最大級のラベンダーが多可町にあるんですか!?
はい。
――Q:じゃぁそれをPRするための自動販売機だったんですね!
「はいそうです」
6月には甲子園4個分の敷地に咲き誇るラベンダーが、見ごろを迎えるといいます。
――Q:どうですか?この自販機の効果は?
【兵庫・多可町商工観光課 笹倉敏弘さん】
「そうですね。この自販機のおかげで(話題になり)年々、ラベンダーパークの来客数が増えています」「この効果はすごくある」
私たちにとって身近な自動販売機。
そこには、たくさんの魅力が詰まっていました。