日本女子マラソン界の実力者と新星が激突!オリンピックにかける思いを語る

日本女子マラソン界の実力者と新星が激突!オリンピックにかける思いを語る

注目の出場選手たち

注目の出場選手たち
昨年に引き続き、ワールドアスレティックスが格付けするラベリング制度において最高位に位置する“プラチナラベル”として開催される今大会。出場が発表された招待競技者として、松田瑞生選手(ダイハツ)、伊澤菜々花選手(スターツ)、上杉真穂選手(東京メトロ)、西村美月選手(天満屋)、矢田みくに選手(エディオン)ら、国内外から11人が出場することが決定。
将来有望な選手を育成するための若手特別枠「ネクストヒロイン」では、大学女子駅伝界トップクラスの実力を誇る村山愛美沙選手(東北福祉大)が初マラソンに挑戦するほか、今年11月開催の【福知山マラソン】で大会新記録での優勝を果たした20歳の深田望友選手(R-Untitled(立命大陸上競技同好会))、同じく大会新記録で2位に入った19歳の小田美月選手(立命館大学陸上競技同好会)ら、今後の飛躍が楽しみな選手が出場する。

ロス五輪までは止まれない!絶対にあきらめない3選手の意地と覚悟

不屈の女王 大阪の舞台で返り咲く!

松田瑞生
松田瑞生
松田瑞生(ダイハツ)(30)
主な戦績
2018年/2020年/2022年 大阪国際女子マラソン 優勝
2021年 名古屋ウィメンズマラソン 優勝
2022年 オレゴン世界選手権・マラソン 9位
2023年 ブダペスト世界選手権・マラソン 13位
自己ベスト
マラソン:2時間20分42秒(2024年 ベルリンマラソン)
2018年に【大阪国際女子マラソン】に出場。初マラソンで初優勝を飾り、その後2020年、2022年と、同大会で日本人最多となる3勝を達成。“なにわの女王”の座をほしいままにしてきた松田だが、直近2大会は優勝から遠ざかっていた。マラソンで2度世界選手権代表経験のある実力者ながら、いまだオリンピックには手が届いていない松田。
“なにわの女王”による、再び世界を目指す挑戦が6度目の大阪国際から始まる。喜びも苦しみも経験してきた今大会で、3年ぶりの復活優勝を狙う。
【大阪国際女子マラソン】は「私のマラソンの原点」と話す松田。「大阪に合わせます。最高な形でもっていきますよ。優勝することしか見ていないので、そこに記録もついてきてくれたらいいなと思います」と意気込みを話し「笑顔でゴールします」と誓った。

心に再び宿す意思の炎!新たな高みへ

伊澤菜々花
伊澤菜々花
伊澤菜々花(スターツ)(34)
主な戦績・自己ベスト
2009年 第21回全国高校駅伝・1区区間賞 チーム優勝
2025年 プリンセス駅伝・3区区間賞 チーム2位
2025年 日本実業団対抗選手権・10000m 5位(日本人トップ)
自己ベスト
5000m:15分16秒70(2025年 ホクレン・ディスタンスチャレンジ深川大会)
10000m:31分44秒85(2024年 エディオンディスタンスチャレンジ)
一度は現役を退いたものの“マラソンで日の丸を背負い戦いたい”という思いを原動力に、2024年4月に復帰を果たす。
リスタートから1年足らずで挑んだ2025年大会では、25キロ付近から脱水症状などの影響で失速し、結果は8位。そんな昨年の走りを「さすがにあれじゃ終われない」と振り返る伊澤は、今年トラック競技で何度も自己ベストを更新。さらに今年開催の【プリンセス駅伝】では13人抜きの快走で区間賞を獲得するなど、進化を見せ続けた。
2度目の大阪。伊澤は「世界と勝負することを見据えたうえで、“2時間19分台”という目標を目指してやっていきたいです」と決意をあらわにした。

過去の自分が最大のライバル!限界突破へひた走る

上杉真穂
上杉真穂
上杉真穂(東京メトロ)(30)
主な戦績
2019年 アジアマラソン選手権 2位
2022年 大阪国際女子マラソン 2位
自己ベスト
マラソン:2時間22分11秒(2025年 名古屋ウィメンズマラソン)
2019年12月にアジアマラソン選手権大会で銀メダルに輝いた上杉。2022年の大阪国際女子マラソンでは、優勝した松田瑞生にくらいつき、2時間22分29秒で2位を記録するなど、数々の好成績を残す。2023年10月にはMGC出場を果たすも11位に敗れ、パリ五輪出場はならなかった。
そんな中、30歳にして上杉の成長は止まらない。今年3月の【名古屋ウィメンズマラソン】では、自己ベストを18秒更新する2時間22分11秒の力走を見せた。
今大会での目標を聞かれ、「去年の名古屋に引き続き、自己ベストを更新して、自分の納得いく走りと攻める走りをできるように、これから練習を積んでいきたいと思います」と答えた。

前田穂南の日本記録が生まれた地・大阪をマラソン界の新星たちが駆け抜ける

名門の次期エース候補が初の大阪を駆け抜ける!

西村美月
西村美月
西村美月(天満屋)(21)
主な戦績
2025年 防府読売マラソン 優勝
自己ベスト
マラソン:2時間25分54秒(2025年 防府読売マラソン)
オリンピアンを5人輩出し、2024年には大阪国際女子マラソンで日本記録をたたき出した前田穂南が在籍する名門・天満屋から、次期エース候補と目されている21歳の新星・西村美月が出場。今年12月の防府読売マラソンでは2時間25分54秒で初マラソン・初優勝という華々しいデビューを果たし、MGCの出場権を獲得。そんな勢いに乗る21歳の選手が、初めての大阪を走る。
「ロスにしろ目指すなら大きい目標を目指していかないといけないと思っています。だからこそ、ロス五輪に挑戦してみたい」と笑顔で語り、「2時間23分30秒が目標」と明かした。

トラック競技で世界陸上にも出場したスピードランナーが大阪で初マラソンに挑む

矢田みくに
矢田みくに
矢田みくに(エディオン)(26)
主な戦績
2025年 日本選手権 10000m 2位
2025年 アジア選手権 10000m 3位
2025年 東京世界選手権 10000m 20位
自己ベスト
5000m:15分19秒67
10000m:31分12秒21(2025年 アジア選手権)
日本屈指のスピードランナー、矢田が大阪で初マラソンに挑む。今年5月にアジア選手権で銅メダルを獲得、東京世界選手権 女子10000mに日本代表として出場するなど、トラック競技で実績を積み上げてきた。トップクラスのスピードを武器に、新たな舞台で世界への第一歩を踏み出す。
「前田穂南さんの日本新記録の時は、ずっとテレビに張り付いて見ていました」と話す矢田。「“オリンピックに出るんだ”という強い思いが走りに表れていて、すごく刺激になりました。“世界で戦える”マラソンでメダルをとりたいです」と明かし「今はまだ守るものもないと思うので、頭を使いつつ、攻めつつ。とにかくゴールして、笑顔で終わりたいです」と意気込みを話した。