関西テレビ放送 夏季社長記者会見 概要
2026年6月23日(火)
登壇者
代表取締役社長 岡宏幸
日時
2026年6月19日(金)17:00~
本日、定時株主総会を開き、株主の皆様に決算や役員人事等、すべての議案についてご承認をいただきました。
2025年度の業績について
いわゆるフジテレビ事案の影響により非常に厳しい一年となりました。売上高は前年比で約6%の減収、特に放送収入においてネットタイム・スポットともに減少し、放送収入全体では前年比で約8%の減収となりました。カンテレ個社としては黒字に一歩届かず、グループ全体では3億4500万円の営業利益という結果でした。こうした中でしたが、TVer等の見逃し配信、動画配信、番組販売・イベント事業といったコンテンツ事業は堅調に推移し、特に動画配信の売上は過去最高を記録しました。他局への番組販売収入が2014年度以来の高水準となったほか、イベント事業ではゴッホ展が予算を大きく上回るなど、コンテンツ事業が育っていると実感しています。
2025年度の視聴率について
個人全体視聴率は、ゴールデン帯で4.5%(4位)、プライム帯で4.4%(3位)と前年同率を維持し、全日帯は3.0%(2位)で前年比プラス0.1ポイントとなりました。特に、自社制作番組の多い平日の午前帯・午後帯、そして土曜日の関西ローカル番組が健闘した一年だったと言えます。コアターゲットについてはゴールデン帯で3.1%(3位)、プライム帯で3.0%(3位)、全日帯で1.7%(2位)となりました。若い世代のファンを増やすことは、非常に重要な課題だと考えておりますので、この点にも留意しながらコンテンツの開発に力を入れてまいります。
役員人事
本日の株主総会および取締役会において、新たな役員体制が正式に発足いたしました。
新任の社外取締役として産業経済新聞社の代表取締役社長・近藤哲司氏に就任いただきました。メディア経営とデジタル事業に長年携わってこられた方であり、当社が取り組む事業構造の変革にあたり、大変心強いご助言をいただけるものと期待しております。
また、常勤監査役を務めていた伊東亮氏が退任し顧問に就任、取締役を務めていた和田由美氏も退任し常勤監査役に就任しました。和田氏は当社の業務、特にコーポレート部門に精通しており、監査役としての職責を担っていただきます。
なお、社外取締役でありました飯塚浩彦氏も本日をもって退任されました。長年にわたるご尽力に心より感謝申し上げます。
新任の社外取締役として産業経済新聞社の代表取締役社長・近藤哲司氏に就任いただきました。メディア経営とデジタル事業に長年携わってこられた方であり、当社が取り組む事業構造の変革にあたり、大変心強いご助言をいただけるものと期待しております。
また、常勤監査役を務めていた伊東亮氏が退任し顧問に就任、取締役を務めていた和田由美氏も退任し常勤監査役に就任しました。和田氏は当社の業務、特にコーポレート部門に精通しており、監査役としての職責を担っていただきます。
なお、社外取締役でありました飯塚浩彦氏も本日をもって退任されました。長年にわたるご尽力に心より感謝申し上げます。
2026年度予算について
個社・グループ連結ともに増収増益予算を組んでいます。地上波放送事業におけるポジションアップはもちろんのこと、ドラマコンテンツの増強、アニメコンテンツへの積極的なリソース投下、その他これまで当社が取り組んでこなかった事業部門へのチャレンジも積極的に行って参ります。
就任から1年の取り組み
昨年社長に就任した際、「社員が安心して働ける環境を作ること、そのためにガバナンスの強化と、コンプライアンスの徹底を最優先で進める」とお話ししました。この1年、まさにこの点に最も力を注いでまいりました。
具体的には内部統制の体制を再構築して、現場の各部署からのリスク情報が全社的に集約・共有され、経営にまで迅速にスムーズに共有・対処できるように、リスクマネジメントに関連する会議や規程類を見直しました。また、社員・スタッフがより安心して働けるよう、これまでもあった通報窓口を充実させ、ハラスメント対応の仕組みも整備いたしました。この体制をグループ全体に浸透させ、より社員やグループ関係者が安心して働ける環境を実現いたします。
具体的には内部統制の体制を再構築して、現場の各部署からのリスク情報が全社的に集約・共有され、経営にまで迅速にスムーズに共有・対処できるように、リスクマネジメントに関連する会議や規程類を見直しました。また、社員・スタッフがより安心して働けるよう、これまでもあった通報窓口を充実させ、ハラスメント対応の仕組みも整備いたしました。この体制をグループ全体に浸透させ、より社員やグループ関係者が安心して働ける環境を実現いたします。
カンテレグループ サステナビリティ方針
こうした取り組みの土台となるのが、ことし2月に制定した「カンテレグループ サステナビリティ方針」です。経営判断や事業活動、そして社員一人ひとりの日々の行動と判断の拠りどころとして定めたグループ共通の基本方針です。
この「カンテレグループサステナビリティ方針」の下に「MISSION」「VISION」「VALUE」を位置付けました。私たちカンテレグループのMISSIONは、信頼性の高い情報発信と、良質なコンテンツ・サービスを通して豊かな生活を提供する社会的役割を果たすことです。これが放送局としての、報道機関としての存在意義と考えます。そして私たちが中長期的に目指すところ、それが「Smile & Wonder ~未来を、世界を”ワクワク”させる~」というものです。ドラマ、バラエティ、ニュース、イベントなどのさまざまなコンテンツで、笑顔とワクワクを届けたい、そのシンプルな原点をグループ全員で共有する言葉として定めました。
この「カンテレグループサステナビリティ方針」の下に「MISSION」「VISION」「VALUE」を位置付けました。私たちカンテレグループのMISSIONは、信頼性の高い情報発信と、良質なコンテンツ・サービスを通して豊かな生活を提供する社会的役割を果たすことです。これが放送局としての、報道機関としての存在意義と考えます。そして私たちが中長期的に目指すところ、それが「Smile & Wonder ~未来を、世界を”ワクワク”させる~」というものです。ドラマ、バラエティ、ニュース、イベントなどのさまざまなコンテンツで、笑顔とワクワクを届けたい、そのシンプルな原点をグループ全員で共有する言葉として定めました。
中期経営計画2026-2028
このサステナビリティ方針とVISIONを事業運営の基盤として策定したのが、今年度から3年間の中期経営計画『Re:START カンテレ!』です。サブタイトルは「カンテレグループ 第二の創業」としています。厳しかった昨年一年を「生まれ変わりの起点」と捉え、「テレビ局」という枠を超えた会社へと生まれ変わることを、全社で宣言した計画です。10年後に私たちカンテレグループはどんな姿でありたいか?そのためにこの3年をどう位置づけるのか。その問いを重ねてこの中期経営計画を策定しました。コンテンツ戦略の柱は地域に深く、コンテンツは広く。ビジネス戦略の柱は地上波”依存”からの脱却。そして経営基盤強化の柱は、グループ再編と成長のための聖域なき業務改革です。
コンテンツについて
これからの成長のために最も大切なのは、やはりコンテンツ戦略です。私どもの強みである「ドラマのカンテレ」のブランド力をさらに磨き上げていきたいと考えています。
現在放送中の月曜夜10時ドラマ『銀河の一票』は各方面から高い評価をいただいております。いよいよ最終盤ですのでお見逃しなきようお願いします。
そして7月からは、あの『GTO』が帰ってきます。反町隆史さんが演じる伝説の教師・鬼塚英吉が、閉塞感漂う令和の学校に真正面から切り込みます。連続ドラマとしては実に28年ぶりとなります。本作は、カンテレの全国ネットドラマでは初めてNetflixで世界配信されることとなっております。そしてこの『GTO』が文部科学省とコラボすることになりました。教師という職業の魅力を伝える役割を鬼塚英吉が担います。反町さんはこれまでに何度も「GTOを観て教師になった」という声をかけられたことがあるそうで、今回の連続ドラマで「教師になってよかった」と改めて感じてもらいたいと意気込んでくださっています。
さらに7月クールから、水曜23時に全国ネット連続ドラマ枠「水ドラ★イレブン」をスタートさせます。当社と系列局であるテレビ西日本の共同著作という新たな座組でチャレンジします。その第一弾は横山裕さん主演の『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』です。この枠は制作だけでなく、セールスについてもテレビ西日本と協力して行います。制作・セールスの両方を系列間で力を合わせてノウハウを共有することが、フジテレビ系列全体のコンテンツ力の底上げにもつながると期待しています。
バラエティでは『千原ジュニアの座王』が世界進出に向け大きな一歩を踏み出しました。世界最大級のエンターテインメント企業、バニジェイ・エンターテインメントとフォーマット契約が締結され、今後23の国と地域でローカル版の制作・配信に向けた展開が始まります。また、本コンテンツのリアル展開として「千原ジュニアの座王」は東西2大ライブツアーを、2026年11月には大阪城ホール、2027年3月には2度目となる日本武道館での開催を予定しています。
平日の帯番組はそれぞれ健闘しているのですが、特に全国の多くのエリアで放送している『旬感LIVEとれたてっ!』の状況についてお伝えします。2025年度から全曜日で番組が2時間になり、関東地区でも2025年9月末から放送が始まりました。新しいニュース・情報を入れることで視聴率は全体的に上向きです。系列局との連携を強化することなどでさらに親しんでもらえる番組に育てていきたいと考えています。
現在放送中の月曜夜10時ドラマ『銀河の一票』は各方面から高い評価をいただいております。いよいよ最終盤ですのでお見逃しなきようお願いします。
そして7月からは、あの『GTO』が帰ってきます。反町隆史さんが演じる伝説の教師・鬼塚英吉が、閉塞感漂う令和の学校に真正面から切り込みます。連続ドラマとしては実に28年ぶりとなります。本作は、カンテレの全国ネットドラマでは初めてNetflixで世界配信されることとなっております。そしてこの『GTO』が文部科学省とコラボすることになりました。教師という職業の魅力を伝える役割を鬼塚英吉が担います。反町さんはこれまでに何度も「GTOを観て教師になった」という声をかけられたことがあるそうで、今回の連続ドラマで「教師になってよかった」と改めて感じてもらいたいと意気込んでくださっています。
さらに7月クールから、水曜23時に全国ネット連続ドラマ枠「水ドラ★イレブン」をスタートさせます。当社と系列局であるテレビ西日本の共同著作という新たな座組でチャレンジします。その第一弾は横山裕さん主演の『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』です。この枠は制作だけでなく、セールスについてもテレビ西日本と協力して行います。制作・セールスの両方を系列間で力を合わせてノウハウを共有することが、フジテレビ系列全体のコンテンツ力の底上げにもつながると期待しています。
バラエティでは『千原ジュニアの座王』が世界進出に向け大きな一歩を踏み出しました。世界最大級のエンターテインメント企業、バニジェイ・エンターテインメントとフォーマット契約が締結され、今後23の国と地域でローカル版の制作・配信に向けた展開が始まります。また、本コンテンツのリアル展開として「千原ジュニアの座王」は東西2大ライブツアーを、2026年11月には大阪城ホール、2027年3月には2度目となる日本武道館での開催を予定しています。
平日の帯番組はそれぞれ健闘しているのですが、特に全国の多くのエリアで放送している『旬感LIVEとれたてっ!』の状況についてお伝えします。2025年度から全曜日で番組が2時間になり、関東地区でも2025年9月末から放送が始まりました。新しいニュース・情報を入れることで視聴率は全体的に上向きです。系列局との連携を強化することなどでさらに親しんでもらえる番組に育てていきたいと考えています。
サステナビリティへの取り組み
また先日コーポレートPPAの取り組みもリリースいたしました。内容は関西電力様との従来の再生可能エネルギー契約をさらに発展させ、その一部を当社専用の太陽光発電所が創出するクリーンエネルギーへと切り替え、これによって当社が使用する電力の実質的な再エネ100%化を実現するものです。放送事業は多くの電力を必要としますので、当社ならではの省エネルギー・脱炭素の取り組みを積極的に進めていきたいと考えています。この取り組みは当社が掲げるサステナビリティ方針を具体化する大きな一歩になったと考えています。
まとめ
冒頭に申し上げました通り、昨年の社長就任以降この一年間はガバナンスの徹底とコンプライアンスの強化に取り組み、あっという間に過ぎたと感じています。まずは土台を作ることが出来ましたので、これからの一年はこの土台をベースに、将来に向かう新たな芽を育てる一年にしたいと考えています。GTO・グレートティーチャーオニヅカが型破りなスタイルで教育現場の課題に立ち向かうように、私たちもこれまでの常識を超えて、テレビの未来を築き上げていきたいと思います。GTO=グレートなテレビコンテンツを大阪から。皆様引き続きお願いいたします。
以下、質疑応答 ※抜粋
Q 今後の新規事業や子会社事業の展開方針について。
A 当社としては、今後も放送事業に過度に依存しない経営基盤をつくることが重要だと考えています。とは言え、放送事業は当社の中核事業でありますし、広告市場もたちまち縮小するというわけではありませんので、放送事業におけるシェア拡大は引き続き目指していきます。一方でこの市場の拡大も期待しにくい状況を考えると、放送という現在の中核事業を可能な限り持続させながら、将来を見据えた事業構造の変革をすすめて行かなくてはいけないということかと思います。箕面市民温水プールは、グループ会社の関西テレビライフが運営を担う「KTVスイミングパーク箕面」として今月(6月)開業しました。単なる新規の収益事業としてとらえているだけではなく、長年、スイミングスクールを運営してきた実績のある当社グループのノウハウと地元との密接な関係から生まれた事業であり、地域が抱える課題の解決に貢献できる取り組みとして非常に意味があるものと考えています。他の自治体においても箕面市と同様に夏場のプール授業に問題を抱えていると聞いていますので、事業を拡大することによって課題解決に貢献できればと考えています。今後の新規事業については、当社やグループ各社が持つ、発信力、企画力、コンテンツ開発力、地域とのネットワーク、などのリソースを有効に使って地域の課題解決等に関わっていきたいと考えています。
Q 「火アニバル!!」で7月から「攻殻機動隊」の新作が放送される。キャスト陣を含め発表できる内容があれば教えてほしい。
A 7月からお届けする「攻殻機動隊」新作につきましては、スタジオ「サイエンスSARU」が手がける意欲的な最新作です。声優のキャスト等の詳細につきましては、改めて正式にご案内する予定ですので、現時点ではそのアナウンスをお待ちいただければ幸いです。アニメも非常に将来性の高いコンテンツだと考えています。当社でも火アニバル!!をはじめ、クールごとに様々な作品を放送しています。近い将来、「ドラマのカンテレ」と並び「アニメのカンテレ」とも言っていただけるよう、国内外に向けて高品質なアニメを発信していきたいと考えています。
Q 南丹市の児童殺害遺体遺棄事件について。事件をめぐって各メディアに「過熱報道ではないか」との指摘があったと思うが見解を聞かせてほしい。
A 一連の報道が過熱しすぎたのではないかという指摘については、小学生が被害者であること、事案の重大性や社会的な影響の大きさ、遺体発見から父親の逮捕と事態が進んだ事情もあり、やはり「どうなったのか知りたい」との要望も視聴者からかなりあったと思っています。確かに現場周辺の方々など、特に子どもたちや保護者への配慮は必要だったと思います。当社としては慎重に、丁寧に報道をしたと考えています。