『ザ・ドキュメント 私はナニモノ?~中国残留邦人の80年~』
坂田記念ジャーナリズム賞(第2部門)を受賞
2026年3月17日(火)
関西を拠点にした優れた報道に贈られる第33回坂田記念ジャーナリズム賞が発表され、第2部門(国際交流・国際貢献報道)放送の部で、当社報道センターが制作した『ザ・ドキュメント 私はナニモノ?~中国残留邦人の80年~』が受賞しました。当社作品の受賞は、昨年(第32回)に続き2年連続となります。(※昨年は第1部門、第2部門は2018年以来)。
表彰式は3月25日(水)にクラブ関西(大阪・北区)で行われます。
表彰式は3月25日(水)にクラブ関西(大阪・北区)で行われます。
受賞理由
「中国残留孤児」の問題は長く繰り返し取り上げられ、政府の日本での自立した生活への援助(補償)の不十分さが指摘されてきた。そして、高齢化した帰国「第一世代」の人々の多くが亡くなり、現在、第二世代、第三世代以降のあり方が新たな現代的課題として突き付けられている。中国人に対する差別と排斥といった現象が拡大する中、日中両国のルーツの狭間で、周りには明かせない生きづらさを抱えてきた、主人公である若い女性の心の葛藤が巧みに描かれている。そして、国家間の戦争がどれだけの長きにわたり、どれほど深い傷を人々にもたらすかにあらためて気づかされる良作である。
受賞コメント
ディレクター・司紫瑶(報道情報局報道センター)
このたびは名誉ある賞をいただきありがとうございます。大きな挑戦でしたが、沢山の方に支えていただき、一つの作品を作り上げることができました。戦後80年に、25歳の自分が今伝えたいことは何だろうと考え続けた4か月でした。周りを見渡せば、さまざまな国から来た人、ルーツを持つ人が普通に暮らしています。心の壁が厚くなれば、争いも起きます。世界では今も、戦争が起きています。世界が交じり合う今を生きる私たちが、平和を見つめ直すきっかけになればと願っています。
放送
2025年8月29日(金)
ナレーション
服部優陽(カンテレアナウンサー)
ディレクター
司紫瑶
撮影
粟村文彦
編集
宮村泰弘
プロデューサー
宮田輝美
『ザ・ドキュメント 私はナニモノ?~中国残留邦人の80年~』 番組概要
中国残留邦人1世の重光孝昭さんは、満州で終戦を迎え、6歳のとき中国人の養父母に引き取られた。学校や職場では「日本人」と罵られた。45歳で念願の帰国を果たすも、次に待っていたのは「普通の日本人」とは違うという目に見えない壁だった。「戦争がなかったら同じ日本人なのに」と重光さんは悔しさをこぼす。
中村小晴さんは中国残留邦人4世。曽祖母が旧満州で看護師として働き、中国に残った。中村さんは日本で生まれ育ったが、父の祖国でもある中国ももう一つの故郷と思っている。しかし周囲にはルーツを打ち明けられずにいた。「自分は日本人なのか、中国人なのか?」、中村さんは問いの背景に向き合い、自分を認めようと歩み出す。
視聴はこちらから⇒https://www.ktv.jp/document/250829.html
視聴はこちらから⇒https://www.ktv.jp/document/250829.html
当社番組の同賞での近年の受賞(これら以前については主催者HPをご参照ください)
2025年:『ザ・ドキュメント さまよう信念~情報源は見殺しにされた~』(第1部門)
2021年:『ザ・ドキュメント となりのミライジン』(第1部門)
2020年:『ザ・ドキュメント 未ダ知ラナイ~コロナが変えた私たちの地域医療~』(第1部門)
『ザ・ドキュメント 学校の正解~コロナに揺れた教師の夏~』(第1部門)
『ザ・ドキュメント 学校の正解~コロナに揺れた教師の夏~』(第1部門)
2019年:『ザ・ドキュメント 裁かれる正義 検証・揺さぶられっ子症候群』(第1部門)
2018年:『ザ・ドキュメント マリアとフクシマ』(第2部門)
2016年:『ザ・ドキュメント 兄と弟-満州 おもいでの河へ』(第2部門)
2015年:『ザ・ドキュメント 京の摺師~パリに渡った浮世絵~』(第2部門)
2014年:『ザ・ドキュメント 声なき声によりそって~地域福祉の現場から~』(第1部門)
2013年:『ザ・ドキュメント みんなの学校』(第1部門)
坂田記念ジャーナリズム賞
https://koekizaidan-sakatakinen.jp/