カンテレが8K/HDRショートフィルム「Beginning」を制作
札幌国際短編映画祭のオフィシャルセレクションに選出

2025年8月5日(火)

Beginning
当社はこのたび、8K/HDRショートフィルム「Beginning」を制作、公式サイトにてティザー映像を4K公開いたしました。本作は、当社の超高精細映像制作プロジェクト「UHD-works」による8K作品第5弾、最新映像技術を駆使した次世代コンテンツです。
また本作が「第20回札幌国際短編映画祭」のオフィシャルセレクションに選出され、ナショナル・プログラムでの上映が決定いたしました。20周年を迎えた同映画祭は、2025年10月10日(金)から13日(月・祝)まで、札幌市内の劇場「サツゲキ」(札幌市中央区狸小路5丁目、株式会社ディノスシネマ)にて開催されます。応募総数は世界91の国と地域より2,386作品。その中から選出された70作品の上映が予定されています。
8K/HDRショートフィルム「Beginning」
詩に綴られた13歳の揺れる想い。青春という言葉から連想される、煌びやかな10代。しかし、すべての少年少女が夢を胸に抱き、軽やかにスキップしているわけではありません。いまの一秒に静かな眼差しを向け、ぎゅっと立ち止まっている人がいます。そんな少女が大人の階段を見上げ、ある大切なことに気付きます。
主人公の少女を演じたのは、映画『ぼくのお日さま』でデビューを果たし、12歳でカンヌの地に立った中西希亜良。彼女のいまを撮りたいという監督の想いで企画された本作『Beginning』。撮影時13歳だった彼女は、誠実に言葉と向き合い、等身大の自分を少女の心に重ねました。出演、詩の朗読だけでなく、英語版のモノローグも担い、その瑞々しい存在感が本作に唯一無二の響きをもたらしました。
音楽はRui Fujishiro。静かにささやき、時に躍るピアノの声。監督との深い対話から生まれた楽曲は、少女を優しく導く、小さな灯りです。
立ち止まっても、走り出してもいい。ただ私でいること。13歳の少女が刻む、はじまりの記憶。
中西希亜良
主演
中西希亜良
音楽
Rui Fujishiro
スタッフ
<監督・脚本・編集・グレーディング・プロデューサー> 矢野数馬
<撮影監督・技術プロデューサー> 樋口耕平 <照明> 中村貴志 <翻訳> 端崎優子
撮影協力
淡路島フィルムオフィス
技術協力
ソニーマーケティング
制作著作
カンテレ
公式サイト
技術概要
ニューヨークフェスティバル金賞『つくるということ』やアジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード最優秀賞『Three Trees』、米ルミエール・アワード最優秀8K作品賞『moments』などを制作した、カンテレ超高精細映像制作「UHD-works」による5作目の8Kショートフィルム。
これまでの作品は、8KやHDRを最大限に活用したテクニカルな映像美が特徴でしたが、本作では主人公の感情に寄り添う深い映像質感を追求。超高精細映像技術とフィルム的オールドルックを融合した、新たな映像を目指しました。美しいグレイン、美しいビネットなど、表現にはあらゆる美が存在します。映像美ではなく、表現美を。
撮影は、SONY VENICE 2 8Kで行いました。
Beginning