カンテレがメタバースに関する実証実験を実施
~3者共同・リアルとバーチャルの連携を目指す~

2022年10月21日(金)

当社はXR分野における新規事業の一環として、国立研究開発法人情報通信研究機構※1(以下「NICT」と表記)、ジャトー株式会社※2(同「ジャトー」と表記)とともに、本年9月、メタバースに関する実証実験を行いました。これは「超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム※3(URCF)」の正会員である3者が、当社の「イベント、コンテンツ制作」、NICTの「XR体験共有プラットフォーム」、ジャトーの「LEDビジョンおよび常設場所」という、それぞれの強みを生かし、メタバースでの新しいサービス創設を目的に行ったものです。
本実験は、NICTのXR体験共有プラットフォーム(「みなっぱ」)の360度空間映像を、カンテレの所有するVRサーバに入力し、ジャトーの4面高精細大型LEDビジョンの平面映像形式に変換を行い、このビジョンを常設したJATOlab.(大阪市北区)にて、リアルタイム映像出力を行う形で行いました。
メタバース空間 NICT「みなっぱ」端末 360度映像 カンテレVRサーバ 平面映像 リアル空間 ジャトーJATOlab.LEDビジョン コミュニケーション
「みなっぱ」にオンライン上から参加しているアバターがLEDビジョンに表示され空間を自由に動く様子は、リアル空間でも見ることができます。
バーチャル空間を自由にアバターが動き回る様子
リアル空間の3人が、バーチャル空間のアバターと対面している様子
一般的なメタバースがバーチャル空間で完結するのに対し、「リアル空間とバーチャル空間を繋げる」ことが、本実験の大きな特長です。将来的にはリアル空間とバーチャル空間で自由にチャットや会話などのコミュケーションをとれるような仕組みを構築し、イベント、セミナー、音楽ライブやスポーツ観戦などにおいて、新たな施策、エンターテインメントの展開を想定しています。


※1 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
情報通信技術の研究開発や、情報通信分野の事業支援等を総合的に行うことを目的とした総務省所管の国立研究開発法人。
(参考)NICT XR体験共有プラットフォーム「みなっぱ」
https://www2.nict.go.jp/oihq/seeds/detail/0045.html

※2 ジャトー株式会社
音響、映像、情報、セキュリティーシステムの設計、施工、メンテナンスをはじめ、関連ハード・ソフトウェアの開発、製造、販売、またネットワーク構築、コンテンツ制作をてがけるシステムインテグレートのプロフェッショナル企業。
(参考)4面の高精細大型LEDビジョンを常設したJATOlab.
https://www.jatolab.com/

※3超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム
高い臨場感を有する情報メディアを実現するための技術開発や情報交換、異分野交流を目的として、2007 年3 月に設立された団体。企業、大学、国の機関などが連携、参加している。