当社が制作した8K/HDRオリジナル作品『つくるということ』『Three Trees』が、民放制作作品で初めて、NHK BS8Kで2021年1月から放送されることが決定しました。
当社では、次世代の高精細映像技術に関して積極的に取り組んでおり、4K番組ついては2014年に初めて『新TV見仏記』を制作以降、現在まで継続的に制作しています。また、2017年には初の8K/HDRによるオリジナル作品『つくるということ』に挑戦、日本だけでなく、世界で称賛を浴び様々な賞を受賞しました。2019年にはカンテレUHD-works（カンテレ技術スタッフによる超高精細映像制作チーム）による8K/HDR第二弾としてショートフィルム『Three Trees』を制作しております。
今後もカンテレでは最先端の技術を取り入れたコンテンツ制作に取り組んで参ります。

矢野数馬（関西テレビ放送 技術推進本部制作技術統括局）

民放であるカンテレの8K/HDR作品がNHK BS8Kで放送されるということは全く考えておりませんでした。数多く8K制作をされているNHKの素晴らしい作品群の中で、私達の作品がどんな役割を果たせるのか、不安と期待が交錯しております。しかし、局の垣根を越えて最新映像技術に共に向き合うことは、映像の未来を明るく照らすと信じています。そんな「はじまり」の機会をいただいたことに心から感謝いたします。無我夢中で挑んだ8K制作ですが、つくることでつながる、そのことを強く実感しております。

村山淳（NHK 制作局第6制作ユニット8K制作事務局長）

この度は、関西テレビが制作した8K/HDRオリジナル映像作品を、NHK BS8Kで放送することになり、この素晴らしいコンテンツを広くお届けできることをとても嬉しく思っております。『つくるということ』も『Three Trees』も、8K/HDRらしい光と色の表現によって、人の存在感と美しさを巧みに描き出した内容で、私は8K試写で心奪われました。NHKの8K番組にはないタイプの二つの作品が放つ魅力は、日本の8K放送をより多彩で豊かなものにしてくれると私は確信しています。今後も、日本の8Kコンテンツの充実をともに支えていけたらと思っています。

布からデザインして服をつくる。その想いをつなぐ日本のモノヅクリと、手と心によりつむがれるモノガタリを超高精細8K映像で撮影、豊かな光の諧調を実現する最新映像技術HDR（ハイダイナミックレンジ）カラーグレーディングで仕上げました。女優・蒼井優の語りや、ikireによるエンディングテーマも作品を一層際立たせています。

蒼井優、伊里

「つなぐ」 ikire　Special Thanks 岩井俊二

※（）内で社名表記のないものは当社社員
撮影 樋口耕平 / 照明 中村貴志 / 映像技術 帆足聡一郎 / 整音 宮島雅俊
音響効果 中嶋泰成（シャガデリック） / 技術プロデューサー 横山和明
英語字幕 端崎優子 / 編成 西井孝
プロデューサー・編集・グレーディング・監督 矢野数馬

ミナ ペルホネン

カンテレ

ニューヨークフェスティバル 金賞（ショートフィルム部門）
文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品（エンターテインメント部門）
アジアテレビ賞 最優秀撮影賞
ルミエール・ジャパン・アワード 特別賞（UHD部門）など

作品URL『つくるということ』
https：//www.ktv.jp/uhd-works/tsukuru/

何もかも失った時に目に映った光景。それは、いつまでも変わらない自然の姿だった。波打つ海や、呼吸する森。決して止まらない時と共に、生命が永遠に受け継がれる場所。終わりと感じた瞬間は、遠い未来から見れば、きっと始まり。そう思える自分に出会うため、私は一歩踏み出す。ニューヨークフェスティバル金賞などを受賞した8K/HDR作品「つくるということ」のカンテレUHD-worksによる、8K/HDR作品第二弾。深い表現力と凛とした存在感で、抽象的な詩の世界を彩ったのは、女優・白石聖。そして、作品を優しく包みこむ小瀬村晶の音楽。映像の新たな夜明けを予感させる8K/HDRショートフィルムの誕生。

白石聖

小瀬村晶

※（）内で社名表記のないものは当社社員
撮影 樋口耕平 / 照明 中村貴志 / 映像技術 帆足聡一郎
整音 宮島雅俊 / 音響効果 中嶋泰成（シャガデリック）
技術プロデューサー 横山和明 / 英語字幕 端崎優子
監督・プロデューサー・言葉・編集・グレーディング 矢野数馬

アビッドテクノロジー、フォトロン

カンテレ

アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード 最優秀賞（ショートフォーム部門）

作品URL『Three Trees』
https://www.ktv.jp/uhd-works/threetrees/