大阪府吹田市で開催されている「第40回『地方の時代』映像祭2020」（11/14～11/20）で、関西テレビ制作の「ザ・ドキュメント ともぐらし ～風 薫るホームホスピス なごみの家～」と「ザ・ドキュメント 裁かれる正義 検証・揺さぶられっ子症候群」の2作品が、放送局部門の選奨に選ばれました。関西テレビの作品が複数同時に入賞するのは初めてです。
「『地方の時代』映像祭」は「地方だから伝えられること」をテーマに民間放送連盟などが1980年から開いており、今年は全国の放送局や高校生等から260作品の応募がありました。

「ザ・ドキュメント ともぐらし ～風 薫るホームホスピス なごみの家～」

2019年9月26日（木）深夜1：05～2：00

ナレーション 篠原ともえ / 撮影 松本比呂之 / 編集 津田久嗣 / ディレクター 柴谷真理子 / プロデューサー 萩原守

神戸市のホームホスピス「なごみの家」。末期がんを患う人、難病の人…。皆、施設や病院ではない場所を探し、ここにいる。
ここには家の匂いがある。食事の時間にはご飯の匂いが立ち込め、お好み焼きの日は、匂いも音もいつもより賑やかだ。病院では食べられなかった人、食べさせてもらえなかった人が、ここで、食事出来るようになったという話は珍しくない。リンパ腫で余命一か月と言われていた女性は、一年近く病気がなかったかのようにここで暮らした。「天寿を全うした」という医師の言葉に、家族の心も癒された。ここでは周囲の人や家族が驚く話が幾つもある。温かい人生の最終章を目指す先に、奇跡も訪れる…。

「ザ・ドキュメント 裁かれる正義 検証・揺さぶられっ子症候群」

2019年11月11日（月）深夜1：55～2：57

ナレーション 豊田康雄 / 撮影 平田周次 / 編集 室山健司 / ディレクター 上田大輔 / プロデューサー 萩原守

生後2か月の孫を揺さぶり死亡させた罪で、祖母に懲役5年6カ月の判決が下った。根拠は、脳に関する所見から「揺さぶり」を説明出来るとする「SBS（揺さぶられっ子症候群）理論」。しかし海外では、この学説の根拠が否定され、疑われた親たちが無罪となるケースも相次いでいた。
二審からは、SBSでの冤罪をなくす事を目指す「SBS検証プロジェクト」のメンバーが弁護側についた。専門家と検討を加えていく中で、一審で見落とされていた一つの可能性が浮上する…。この裁判で裁かれたのは何だったのか？虐待事件の捜査、 虐待専門医の診断、そしてメディアの報道…。それぞれの「正義」がたどった軌跡を検証する。