8K/HDRショートフィルム「Three Trees」(主演:白石聖)を制作

2019年11月7日(木)

このたび、最新映像技術8K/HDRのショートフィルム「Three Trees」を制作いたしましたので、お知らせいたします。8Kは、ハイビジョンの16倍の解像度を持つ超高精細映像です。本作品では、豊かな光の諧調を実現する最新映像技術HDRも採用しています。

作品詳細

タイトル
「Three Trees」(9分23秒)
出演
白石聖
音楽
小瀬村晶
ニューヨークフェスティバル金賞などを受賞した8K/HDR作品「つくるということ」のカンテレ技術スタッフが、一遍の詩「Three Trees」の超高精細映像化に挑んだ。
主演は女優・白石聖。彼女の強く美しい表現力が、本作の蒼く澄み切った世界観を支えている。本作ではナレーションも担当しており、人々の心に深く届く声は、小瀬村晶の音楽と共に、大切な役割を果たしている。

初めての8K/HDR撮影を経験した白石は「難しいことはよくわからないのですが瞳の中に映り込んだものまで見えたり、単純に凄いと思いました。早朝からの撮影でしたが、特に撮影部の皆さんは高度な技術が要されていて大変だったのではないかと思います。」と印象を語り、ロケ地となった兵庫県を「とても自然豊かで、どこも空気が澄んでいたと思います。」と振り返った。

本作は、詩をモチーフにした抽象的な作品である。その映像美と言葉の融合は、独特の世界観を生んでいる。「監督が丁寧に説明して下さったので、自然な美しさを表現できればと意識しました。」と白石が語る通り、ある想いを抱える一人の女性が、普遍的な自然に触れ、静かにそっと融合していく様が、凛とした空気の中で描かれている。

最後に白石は「観た人それぞれの解釈や多種多様の感じ方の出来るものだと思います。呼吸や風まで見えてくるような、透明感のある映像美を楽しみにしていただけたらと思います。」と、作品への想いを語った。
内容
何もかも失った時に目に映った光景。それは、いつまでも変わらない自然の姿だった。波打つ海や、呼吸する森。決して止まらない時と共に、生命が永遠に受け継がれる場所。終わりと感じた瞬間は、遠い未来から見れば、きっと始まり。そう思える自分に出会うため、私は一歩踏み出す。

ニューヨークフェスティバル金賞などを受賞した8K/HDR作品「つくるということ」のカンテレ技術スタッフによる、8K/HDR作品第二弾。深い表現力と凛とした存在感で、抽象的な詩の世界を彩ったのは、女優・白石聖。そして、作品を優しく包みこむ小瀬村晶の音楽。映像の新たな夜明けを予感させる8K/HDRショートフィルムの誕生。
技術概要
編集、カラーグレーディングなどポストプロダクションを、アビッドテクノロジー、フォトロンの多大なる協力を得てMedia Composer®とAvid NEXIS®で行った。
カメラは、国内初撮影となったRED RANGER MONSTRO 8Kを採用した。
主なスタッフ
<監督・プロデューサー・言葉・編集・グレーディング> 矢野数馬(カンテレ)
<撮影> 樋口耕平(カンテレ)
<技術プロデューサー> 横山和明(カンテレ)
<照明> 中村貴志(カンテレ) <映像技術> 帆足聡一郎(カンテレ)
<整音> 宮島雅俊(カンテレ) <音響効果> 中嶋泰成(シャガデリック)
<英語字幕> 端崎優子(カンテレ)
協賛
フォトロン
特別協力
アビッドテクノロジー
制作著作
カンテレ
上映情報
国際放送機器展「Inter BEE 2019」

会期:
2019年11月13日(水)~15日(金)

会場:
幕張メッセ(〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)

公式サイト:
http://www.inter-bee.com/

※アビッドテクノロジー/フォトロンブースにて、技術講演の一部として展示版を上映