制作発表会見を開催!長澤まさみ「やっと人の目に届くと思うだけで…」

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制作発表会見を開催!
長澤まさみ「やっと人の目に届くと思うだけで…」

22日、ドラマの制作発表がフジテレビ本社で行われ、長澤まさみ、眞栄田郷敦、鈴木亮平と民放の連ドラ初執筆となる脚本家の渡辺あやが登壇。作品の見どころや撮影での裏話が語られた。

会見ではまず、渡辺が「この作品は6年前に私とプロデューサーの佐野亜裕美さんが出会ってから今日に至るという長い時間を経て実現にたどり着いた作品でして、6年の間にいろんな紆余曲折がありまして、ほぼあきらめていた時期もありましたので、オンエアを迎えることができたということが今もまだ信じられないような気持ちです」と制作の経緯をしみじみと明かした。

次に長澤が「こうやって人のもとに届くまでには時間がかかると思うんですが、『やっと人の目に届くんだな』と思うだけでうれしさと緊張が入り混じっています。まだ実感は湧かないんですけど、きっと楽しんでもらえる作品になっていると思います」と感慨深げに答えた。
続いて、眞栄田は「今の渡辺さんのお話を聞いて、『僕は、6年前はまだ16歳くらいで、ただの高校生だったな』と思いながら、タイミングとかご縁にすごく感謝だなと改めて思いました。すごいスタッフさんやキャストさんばかりで、この作品に出させてもらうことがすごく幸せで、自分ができることをとにかく全力でぶつけたいと思って撮影に臨んでいます」と告白した。

一方、鈴木は「ドラマで一番大切なのは脚本だとよく言われますが、この本を読ませていただいた時に『本当にすばらしい本に出会えたな』と思いました。とにかくこのストーリーを皆さんに早く見て頂きたいという思いと、その一員として関われたことを大変光栄に思っております」と挨拶した。
また、作品の見どころについて渡辺は「組織や権力やルール、法律といった人間が作ったものですが、時に私たちにとって堅くて高い壁であるようなものに対して、戦い慣れていない人たちが本気になったらどう戦うのかというのを見ていく物語なのですが、そういう時に人はどういう表情をするのか、どういう声を出すのか、どんなことを言うのかということを、すばらしい役者さんたちがそれぞれのお芝居として表現してくださる。そこが一番感動的で心揺さぶられる見どころだと思います」と明言。

鈴木は「誰よりもテレビを愛して、いろんな思いを抱いているテレビをつくっている人たちが作る“本気のテレビに関するドラマ”ですので、どうやってテレビがつくられているのかというところをぜひ見ていただけたら!」とアピール。

眞栄田は「すごくシリアスなテーマではあるんですけど、ふとした笑えるコメディー要素があったり、魅力のあるキャラクターばかりで、僕自身すごく引き込まれて1話を見たので、楽しみに見てほしいなと思います」とコメントした。

長澤は「人生っていろんなことがあって、感情とその時に生まれた衝動、意志に背いてしまうこともたくさんある。でも、それが人間なんだなと、(自分が演じる)浅川恵那を通して感じました。人間がどうやって迷いながら歩いていくのかを、登場人物たちに自分を重ね合わせながら楽しんで見ていただけたらと思います」と明かした。
さらに、「今だから言える互いの裏話」として、長澤が「鈴木さんのイメージは『何でも完璧にこなすカッコいい人』というイメージだったんですけど、“すごくお茶目”な方だということを知りました。一番覚えているのは、スマホをポケットから取り出して電話に出るという動きを何度も確認していらして、目の前にあったコーヒーのカップの中に落とすという…。落とすだろうなと予想はしていたんですけど、ここまでお茶目な人っているのかなと(笑)」と暴露すると、眞栄田も「序盤のシーンの撮影の時に、長澤さんに『こう見えてイジられキャラなんですよ』と言ってらっしゃったのがすげえ面白かったです」と後に続いた。

鈴木が苦笑する中、長澤が「その時も、椅子に座ってのけぞりそうになって『ああああああ~』って言っていましたもんね。いちいち面白かったです」と裏話を重ね、「真剣なシーンが多い中で、笑わないようにしなきゃいけないのが大変だったよね(笑)」と眞栄田とうなずき合い、現場での仲の良さがうかがえた。

これに対し鈴木が「初日が夜からだったので、お昼にカレーを食べてから現場に入ったら、メイクさんが『今日カレー食べてました?長澤さんが隣にいたらしいですよ』って。言ってよ~!なんで声掛けてくれなかったんですか?」と嘆くと、長澤は「役柄が複雑な関係なので、お芝居のためにあまり仲良くならない方がいいかなと思って。でも、今後は声を掛けますよ!」と笑顔で返答。鈴木は「うーん…。納得したような、しないような、怪しいな…」と首を傾げて笑いを誘っていた。