2025年8月29日(金)深夜1:15~2:20
私はナニモノ?~中国残留邦人の80年~

内容

1945年8月15日。終戦の日から闘いが始まった人々がいる。
私はナニモノ?~中国残留邦人の80年~
提供:満蒙開拓平和記念館
第二次世界大戦中、中国東北地方(旧満州)に渡った27万人以上の日本人は、終戦とともに敵地に置き去りにされ、祖国を目指す過酷な逃避行が始まった。厳しい寒さと飢えの中、命だけでもと預けられた子供たちは「中国残留孤児」と呼ばれた。

1972年に日中の国交が回復。大人になった「孤児」たちは続々と日本へ「帰国」した。日本の言葉も、生活習慣も、生みの親も知らぬまま—。
私はナニモノ?~中国残留邦人の80年~
中国残留邦人1世、重光孝昭さん(86)は6歳の時、満州で終戦を迎えた。実の母の記憶も、戦争の記憶もおぼろげだ。中国人の養父母に育てられ、中国語を話す。それでも学校や会社では「日本人」「小日本鬼子」と罵られ続けた。1984年に帰国するも、日本社会は普通に日本語を話すことができない重光さんを「普通の日本人」とは認めてくれない。

でも、普通の日本人ってなんだろう。自分はナニモノなのだろう。
その問いは80年の時を超えて連鎖する。
私はナニモノ?~中国残留邦人の80年~
東京の大学に通う中村小晴さん(18)は中国残留婦人4世。曾祖母が戦時中満州の病院で働いていた。小晴さんは日本で生まれ育ったけれども、心の中には確かに「中国」がある。
私はナニモノ?~中国残留邦人の80年~
自分は戦争がないと生まれてこなかった。自分はここにいて良いのだろうか。
小晴さんは曾祖母の足跡を辿るため中国・大連に渡り、自分自身を見つめ直す。

2つの国の狭間で揺れる人々の80年を見つめた。

ナレーション

スタッフ

ディレクター
:司紫瑶
撮影
:粟村文彦
編集
:宮村泰弘
プロデューサー
:宮田輝美

お知らせ

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