人生の「生き恥」は、
財産に変わるのかもしれない—
どん底を味わった男が辿る、
いびつ泥臭い
“生身”人間ドラマ
しゃべくりとハッタリで駆け抜ける、泥だらけのジェットコースターコメディー開幕
ポルシェを乗り回す伝説のADから、社長へのし上がり、
やがて1億超の借金を抱えて、ヤクザに殺されかけ、
果てはすべてを失い、路上へ放り出されてホームレスに——。

しかし、男は決して諦めなかった。

80年代後半から2000年代へ——激動のテレビ業界を駆け抜ける、一人の男の数奇な人生を描くドラマ『絶望できない男』が幕を開ける。

主人公の奥本拓夢を演じるのは、「絶望が育てた男」を自称し、自身のこれまでの歩みと重ね合わせ、泥臭くも真摯な熱量で本作に挑む大東駿介。しゃべくりの才覚で人を巻き込み、時に「ウソはアカンけど、ホラは吹いてええ」と豪語する「ハッタリ」を武器に、魑魅魍魎ちみもうりょうの業界を泳ぎ回る奥本を体現する。

さらに、奥本とは対照的に真面目で不器用な後輩・水野秀真役に八村倫太郎、どん底の奥本を優しく、時に厳しく見守り女神のような愛を投げかける春永洋子役に相武紗季を迎え、波乱に満ちた物語が動き出す。
「最適解」がすぐ手に入る令和の今、あえて描く“生身”の姿
SNSを開けば誰もが何者かになれたような錯覚に陥り、検索やAIが「綺麗な正解」をすぐに提示してくれる現代。本作は、そんな時代にあえて「生身の人間の無様さ」を描き出す。
泥にまみれ、失敗を繰り返し、コンプレックスを抱えながらも、それをなんとか自分の生きる術に変えていく奥本の姿。AIには弾き出せない、人間の「いびつさ」から滲み出る泥臭い実像は、効率やスマートさが求められる今を生きる私たちの目に、どう映るだろうか。
這いつくばってでも、明日へ——無様な「生き恥」が希望に変わる時
不格好な「生き恥」こそが、いつしか自分だけの財産に変わっていくのかもしれない——。
主演の大東駿介は、自身と主人公・奥本の人生を重ね合わせつつ、もがき続ける日々のなかに確かな意味を見出していた。

「絶望のような逆境の中にこそ、生きたいという確かな実感がある」

その言葉の通り、すべてを失い、地べたを這いつくばってでも明日へ向かおうとする奥本の姿は、正解のない時代を不器用に生きる私たちを、丸ごと肯定してくれる。

全4話に凝縮された、熱量の缶詰のようなストーリー。
栄光と挫折の果てに、一寸先は闇とも言える日々の中で幾度となく困難に見舞われながらも、決して“絶望できない”男の生き様。

不器用で、いびつで、どこか憎めない。汗と涙と笑いにまみれた「しゃべくり人情」エンターテインメントの行き着く先を、どうか見届けてほしい。

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絶望できない男
2026.09.03(木)
泥にまみれた「生き恥」を明日への希望に変えていく———
あなたの背中を笑って押す、ジェットコースター人情コメディー開幕!
行きつく先は天国か、地獄か。1億の借金にヤクザに監禁、命がけの“しゃべくり”で崖っぷちの連続を駆け抜ける
カンテレでは、9月17日(木)深夜1時15分より、全4話のスペシャルドラマ『絶望できない男』を放送することが決定した。

ポルシェを乗り回す伝説のADから、制作会社の社長へのし上がり、やがて1億超の借金を抱えてヤクザに殺されかけ、果てはすべてを失い、路上へ放り出されてホームレスに——。

しかし、男は決して諦めなかった。

1980年代後半から2000年代へ。激動のテレビ業界を駆け抜ける、一人の男の数奇な人生を描くドラマが幕を開ける。
2025年6月に刊行された奥川拓二氏のノンフィクション・エッセイ本『絶望できない男』(講談社刊)をモチーフとした本作。

関西を舞台にどん底を味わった男の泥臭い“生身”の姿を映し出し、しゃべくりとハッタリを武器に転がり続ける、泥だらけのジェットコースターコメディーとして描く。
主演・大東駿介が“生身”のエネルギーで魅せる!相武紗季、八村倫太郎ら豪華キャストが集結
主人公の奥本拓夢(おくもと・たくむ)を演じるのは、近年も大河ドラマなど話題作への出演が引きも切らず、狂気から人情味まであらゆる役柄に憑依する俳優の大東駿介。そんな彼が「絶望が育てた男」を自称し、極貧のサバイバル生活を強いられた自身の凄絶な過去と重ね合わせ、泥臭くも真摯な熱量で本作に挑む。

しゃべくりの才覚で人を巻き込み、時に「ウソはアカンけど、ホラは吹いてええ」と豪語する「ハッタリ」を武器に、魑魅魍魎ちみもうりょうの業界を泳ぎ回る奥本(原作者・奥川氏の投影)を生々しいエネルギーで演じ切る。
絶望できない男
そして、付かず離れずの関係を繰り返しながらも、どん底の彼を優しく、時に厳しく見守る元カノジョ・春永洋子役には、兵庫県・宝塚市出身の相武紗季。近年は育児と両立しながら、俳優業を再開している彼女が、現在の自身だからこそ滲み出る芯のある優しさと「絶対的な安心感」で奥本を包み込む。ハッタリで生きる奥本を落ち着かせ、現実に引き戻しながらも女神のような深い愛で支え続ける重要な役どころを体現する。
絶望できない男
さらに、奥本とは対照的に真面目で野心あふれる一方で、どこか不器用な後輩・水野秀真役には、八村倫太郎。ダンス&ボーカルグループ「WATWING」のメンバーとして躍進する一方で、俳優としても『君の花になる』(TBS)でのブレイク以降、日曜劇場『御上先生』や本年放送の『GIFT』など話題作への出演を重ねる彼が、ハッタリだらけの奥本に遠慮なく意見をぶつけつつも、その熱量に感化され泥臭く食らいついていく水野を好演。内に秘めた野心を燃やし、型破りな奥本を真っ直ぐに支える愛すべきバディとして確かな存在感を放つ。
主題歌は新世代バンド・luv!令和の今だからこそ心に刺さる、“不格好な人間くささ”
絶望できない男
本作を彩る主題歌は、関西発の新世代フューチャーソウルバンド・luvの「hora」に決定した。メンバー全員が2003年生まれであり、ブラックミュージックを昇華させた高い演奏力と洗練されたグルーヴで現在の音楽シーンにおいて特異な存在感を放つ彼らが、泥臭い人間ドラマに独自のサウンドで寄り添う。

SNSを開けば誰もが何者かになれたような錯覚に陥り、検索やAIが「綺麗な正解」をすぐに提示してくれる現代。「最適解」がすぐ手に入る令和の今、本作は「生身の人間の無様さ」を描き出す。

泥にまみれ、失敗を繰り返しながらも、それをなんとか自分の生きる術に変えていく主人公・奥本の姿。
AIでは弾き出せない、遠回りや失敗だらけの「不格好な人間くささ」は、効率やスマートさが重視されがちな今を生きる私たちの目に、どう映るだろうか。
「奥本は、絶対自分が演じたい」大東駿介が共鳴した“絶望”と“しゃべくり”
絶望できない男
生々しいまでの人間くささを体現し、座長として現場を牽引した大東。大阪府・堺市出身である彼にとって、本作のような「しゃべくり」を存分に生かせる作品は、かねてより待ち望んでいた念願の企画だったという。

「原作と今回の台本を読んだときに“奥本(役名)は、絶対自分が演じたい”、と思いました。自分が大阪に生まれ育った俳優として、いつかやりたいなと思っていた“しゃべくり人情”みたいなものをフルに出せる、それにぴったりな題材だなと感じて。原作の奥川さんの人間味みたいなものを自分の中でキャッチして、形にできるのも僕しかおらんのやないかなと思いました」

関西を舞台にした本作で、大東は「言葉」を単なるセリフではなく、音楽のように捉えていたと語る。

「こと関西を舞台にした作品においては、やっぱり“しゃべくってるかどうか”というのが僕はめちゃくちゃ重要だと思います。ご都合主義な会話になってないか、ほんまにしゃべくって、人を転がしてるのかを常に意識しました。やっぱ関西弁ってすごい独特で、本に書かれているセリフを喋っているだけでは関西弁にならないんですよね。関西弁って“感情”が先に出てるんですよ。言葉が先じゃないんです。言葉って“道具”でしかなくて、もう“楽器”的というか。

音楽の授業みたいに楽譜通りに弾いているだけではダメで、音楽の裏にある“グルーヴ”で相手を乗らせてるんです。どんな音符を辿るかよりも、その奥のハートの部分がすごい大事で。その空間のことを分かってないと無理やし、関西弁って陽気な楽器やな、と思うんですよね。

だから、それをちゃんと表現できる、その解像度がある人が真ん中におらな成立せえへんな、って。僕は現場の“バンドマスター”みたいな気持ちでいたという感じですね。みんな横並びで楽器演奏するんやけど、自分はバンドマスターとしてどういう音を鳴らしたいか、演奏隊(スタッフ・キャスト)をちゃんと導きたいな、という気持ちでいました」

そんな大東には、役作りの上で密かに抱いていた「裏目標」があった。

「“何をしでかすか分からない”という人物を演じるにあたって、現場でも“大東マジで何しでかすか分からへん”という空気を作れるかどうか。原作者の奥川さんって、枠にハマらない、アイデアで人を笑かし続けた人やと思うんですよ。僕が奥本という役に置いていかれてはいけないから、奥本を凌駕りょうがするアイデアを自ら出して、スタッフを面白がらせることができるかどうか。結果それができた時に、映像にその熱量は絶対残るはずやと思ったんです」

その結果、大東を含めたスタッフ・キャストによる“アイデア合戦”が次々と生まれ、撮影現場はまるで学生時代のような、純粋な創作の熱気に包まれた。

「毎シーン毎シーン、自分なりのアイデアを持っていかせてもらって。普段俳優をやっていたら考えないようなことすら、各スタッフ、キャストが一緒になって考えたんです。照明のチーフから“毎シーン、大東くんが想定と違う動きをするのが楽しかったし、自分も毎回チャレンジさせてもらった”って言ってもらえて。

皆さんのプロフェッショナルな仕事が、ほんまに“楽しい!”となっていくような、マジで“俺ら映像の学校の課題を作ってんの?”っていうぐらい青春で、希望しかない現場でしたね。こちらのアイデアが皆さんの創作意欲を刺激して、“楽しい”と思ってもらえるってめっちゃ幸せやなと思いました。関わっている皆さんの熱量が、若い子も含めて、本当に端っこの隅々まで行き届いている、毛細血管のように端々まで新鮮な血液が流れている、そう感じる現場でしたね」
這いつくばってでも、明日へ。壮絶な生い立ちとリンクする生き様
絶望できない男
不格好な「生き恥」こそが、いつしか自分だけの財産に変わっていくのかもしれない——。主演の大東は、自身と主人公・奥本の人生を重ね合わせつつ、もがき続ける日々のなかに確かな意味を見出していた。

どん底から這い上がる奥本の姿は、大東自身の壮絶な生い立ちと深くリンクしている。小学生の時に父親が蒸発し、中学2年生の時に母親も家を出ていくという想像を絶する経験。中学生にして一人きりで極貧のサバイバル生活を強いられた過去を持つ彼にとって、本作で描かれる姿は決して他人事ではなかった。
「幼少期に親に捨てられるっていう経験は、自分の存在価値を見失うことなんですよね。あの時マジで“自分っていらんねや”って思った人間が、今こうして自分自身を商売道具にして飯食ってるわけじゃないですか。それが僕の人生のすべてな気がするんです。大きく言えば、あの時の経験を今に応用して、“自身の短所こそ、一番の武器になり得るんじゃないか”って解釈しているんです」

自らの根源にある絶望を、彼はこう振り返る。
「それで言うと僕はもう、“絶望が育てた男”みたいなところがあるんです。人から教わって覚えたことってほとんどなくて、怒られて学ぶこともあまりなかった。マジで“もう取り返しがつかへんやろ”っていうような絶望の中で学んできた人間なんで。なんでその中で消えていかなかったんやろな……。
いろいろなことを経験した結果、当然失ったものもたくさんありましたけど、そんな中でも“お前ほんまどうしようもないな”って言いながら見捨てずに支えてくれた人たちの温かさは、痛いほどわかるんです。

そうやって失敗を繰り返すうちに、自分の生々しい経験が、かえって同じように苦しむ誰かを救う材料にもなって。そうすると自ずと自分にも自信が湧いてくる。だから僕はやっぱり、“絶望が育んだ男”なんやと思います」

多くのものを失うような挫折を味わいながらも、そのトラウマや這いつくばった日々すらも、彼は生きる糧として肯定する。さらに俳優の道を歩む中で、自身のコンプレックスすらも武器に変えてきた。

「イケメン俳優という枠に括られて“かっこよくいなければ”と囚われた時期もありましたけど、自分の嫌いな部分をあえて際立たせて商売道具にし始めたら、“あいつのいびつさ面白いな”って評価され始めたんです。人間って結局、身体的なものも心情的なものも、“歪性”に興味を持つんやな、と。人と違う短所、人には誇れないようなものが、誰も持っていない財産に変わり得るんです」

「“終わりを決めなきゃ失敗じゃない”という原作の奥川さんの人生って、まさにそうやなと思います。今は失敗が許されない時代のような風潮があるけど、歩みを止めなければ、失敗は財産になるんだっていうことを体現しているのが奥川さん。それは今の時代、かなりの希望になるんやろうなと思ったし、奥川さんにとって、リスクって“おもろい”の材料やったんですよね」
「絶対的な安心感を」相武紗季が語る女神のような愛と、令和に放つ“型破り”な魅力と自身の“泥臭い”原点
絶望できない男
そんな大東演じる奥本を、聖母のような優しさで支え続ける春永洋子役の相武紗季。本作のオファーを受けた理由を「関西テレビでドラマを作るとお聞きして、ぜひ挑戦してみたいと強く思いました。カンテレのつくるドラマはスタッフの皆さんが片手間に作るのではなく、熱い思いをもって臨んでいるという印象が強いですし、その中で私も育ててもらった感覚があります」と振り返る。

大東との共演については「台本を読んで大東さんだとお聞きした時点で、もうイメージがはっきりと見えたんです。お会いしたときにはすでにそのままで、この作品の軸のようなものを完全に作り上げていらっしゃったので、かなり楽に現場に入り込めました。大東さんが引っ張ってくださっているのがすごく大きくて、ついていくだけでなんとかなるかなと思えました」と全幅の信頼を寄せる。

一方の大東も、相武について「学生時代から憧れていた同世代の女優さんです。20年の時を経て、さまざまな経験を積まれた“今の相武紗季”の魅力を間近で見せてもらいました。母性もあり、それが洋子という役に必要不可欠で、すごく甘えさせてもらった。ボロアパートで夕日に照らされる洋子を見た時に、“相武さんが洋子でよかったな”と心から感じたんですよね」と、長年の憧れと共演の喜びを語り、役柄そのままの確かなきずなをうかがわせる。

役作りについて相武は、「絶対的な安心感と優しさを意識しました。聖母のような女性じゃないと、この人にはずっとついていけないだろうなと。彼がおちゃらけているときは落ち着いて、現実に引き戻す役割になりたいと思っていました」と明かした。

型破りで泥臭い奥本の生き様を描く本作だが、相武自身もまた、決して平坦な道をスマートに歩んできたわけではない。自身の壁の乗り越え方について「もともと私は天才肌ではなく努力型なんです。学生時代にやっていた水泳でも、周りに速い方がいっぱいいる中で、自分に少し負荷をかけてやり続けて、数年後にようやく花開くような遅咲きタイプでした。今も途方もなく遠くに見えるゴールに対して、今できることをコツコツやっていたら、いつの間にか“乗り越えられていたかも”と思える感覚でやっています」と、泥臭く地道に努力を重ねてきた自身のルーツを明かす。

ヤクザに監禁されるなど、令和のテレビドラマとしては限界ギリギリを攻めた描写について聞かれると、「ぜひ若い方にも楽しんでほしいですね!今だからこそできる面白いことや、時代のリアリティって出ると思うんです。“ドラマってこんなにパンチが効いてていいんだ”“こんなことやってて大丈夫?”と思われるぐらいの魅力で、記憶に強く残る作品になってくれたらいいなと思います」と、期待を込めて語る。

さらに、効率よくスマートに生きることが推奨される今の時代だからこそ、気持ちだけで突き進む奥本の姿が放つメッセージについて、「昔は自分を極限まで追い込んで、それでもやるんだという気持ちだけで乗り越えるような熱意がありましたが、今は薄れてきていますよね。だからこそ、強い気持ちを持つって大事だよね、という本作のいいところが伝わると嬉しいです」と、作品の根底にある熱量を語る。

最後に視聴者に向けて「生きるということに対して熱い気持ちを持ち続ける大切さを、このドラマから受け取ってほしいなと思います。私も強く生きようと思います」と力強いメッセージを送った。
「超えたいと思う存在」八村倫太郎が見た大東の熱量と、奥本から学ぶ“一人では生きられない”強さ
絶望できない男
奥本の不器用な後輩・水野秀真を演じる八村倫太郎も、この作品との出会いに大きな喜びを感じている。「ずっとご一緒してみたかった第一線の方々とお芝居ができる環境がうれしかったです。こんなに刺激的なお仕事ってなかなかないじゃないですか」と現場の熱量を噛み締める。

座長である大東については、「変に気を使わせず、聞いたら100パーセントの答えを返してくれる熱い方。自分にないものをたくさん持っていらっしゃるので、これからも超えたいと思う存在ですし、出会えて本当によかった」と強いリスペクトをにじませる。

撮影中、八村が大東からかけられ胸に刺さった言葉があるという。「“おもしろい人間になりたい”と相談した時、“失敗の数が多ければ多いほどいい。だってそれって挑戦しているってことだから”と言ってくださって。さらに“ハッタリはどんどんやった方がいい”とも。その言葉のアグレッシブさにすごく学ばせてもらっています」

そんな八村に対し大東も、「彼の一生懸命さや、今あるものと真摯に向き合う無垢な眼差しからたくさんもらうものがありました。僕が彼を踊らせているふりをして、実は完全に彼に踊らさせてもらった。水野という役でそばにいてくれたからこそ、“奥本”ができたと感じています」と絶賛。熱量の高い現場で、確かなバディ関係を築き上げた。

また、令和の基準から見れば少し型破りとも言える、当時のテレビ業界のむき出しの熱量を描くことについて、八村は独自の視点でその魅力を語る。

「みんな結局は、そういうアブノーマルなものを求めているんじゃないですかね。今はテレビだと映せないようなところをネット番組が映すから、そっちに行ってしまう人もいる。だからこそ、この世界観を通じて“昔のテレビ界はこうだったんだよな”と届けられるのは、若い人には新鮮だし、時代を知る人には懐かしく刺さるから、めちゃくちゃいいなと思うんです」

自身が演じる上で感じた奥本という主人公のすごさについては、「到底真似できないように見えて、実は本質的な部分は誰しもが共感できる」と分析する。

「奥本も結局一人じゃ無理なんですよ。どうやって人と接して助けてもらうか、ひいては自分が助けるかという繋がりを大切にしている。僕自身も、20歳ぐらいまでは“一人でやってきた”と勘違いしていた時期がありました。でも、絶対に一人じゃ無理だし、壁を乗り越えるには周りに助けてもらうことが不可欠だと痛感したんです。だからこそ、一見すごいことをやっている奥本の、人のために動いたり助けられたりする人間臭くて身近な部分にすごく共感します」

規格外の主人公が教えてくれる、不器用ながらも温かい人と人との繋がり。「テレビの世界の遠い話だと思わず、登場人物たちの生き様の中に、きっと“誰かの自分事に通じる”ような発見や、“なるほどな”と感じてもらえる部分がたくさんあると思うので、ぜひ画面からの世界観を楽しんでいただけたらなと思います」と力強く呼びかけた。
「失敗できるのが人間」——正解ばかりを求めるAI時代に投げかける、生身の面白さ
絶望できない男
大東は本作を通じて、どこか不寛容で「正解」ばかりを求めがちな現代社会に強烈なメッセージを投げかける。

「SNSって自分の足りないものを瞬間的に吸収できるから、何者かになったと錯覚できるじゃないですか。でも、足りないものを自覚してそれを埋めようとする、もしくは誇れるようにする作業こそが、自分という実像を浮かび上がらせる。今の時代、もうAIが作ったものかフェイク動画なのかもわからへんようになってきていて、ほんまになんかつまらんことになってんな、って。

だからこそ、マジで生身の面白さを出したろって感じがしましたね。失敗できるのが人間で、無様で不細工なのが人間やから。人間の“歪さ”みたいなものをもっと面白がれたらいいのになって思います」

「僕、人生って“金継ぎ”やと思ってるんですよ。割れた茶碗を金で修復して、美しい模様に変えていく作業みたいなものやなって。自分は粉々に砕け散って直すのがめっちゃ大変やったものを、いま一生懸命一つずつ繋ぎ合わせて、造形美にしていってる感じがしていて。傷や挫折、“もう元に戻しようがないやろ”みたいなものが、より良い新しい、まだ見ぬ美しさのきっかけになるんじゃないかなって。

ただ、茶碗だけでは金継ぎできひんから。大事なのは、そこで“金”という仲間と共に新しい美しいものを作り上げてもらうこと。自分という割れた茶碗を、いろんな人が美しい金の模様で彩ってくれてる。そういう人生になればいいな、って。それが僕にとっての『絶望できない男』ですね。

このドラマを見て、自分を見返してもらって。僕自身も“生き恥”を晒してますけど、その“恥”が、全4話を見終わった後に“財産”に変わるような作品になっていると思います。“恥の多い人生でした”ということを懺悔ざんげじゃなく誇りの言葉に変えて、自分の人間としての魅力にして生きていけたらな、と思いますね。平穏を求めてるはずやのに、平穏の中では生きた心地がせえへん。絶望の中に命を感じる。緩やかに生かされたいんじゃなくて、血反吐吐きながら生きたいんやな、って」

その言葉の通り、すべてを失い、地べたを這いつくばってでも明日へ向かおうとする奥本の姿は、正解のない時代を不器用に生きる私たちを、丸ごと肯定してくれる。

全4話に凝縮された、熱量の缶詰のようなストーリー。栄光と挫折の果てに、一寸先は闇とも言える日々の中で幾度となく困難に見舞われながらも、決して“絶望できない”男の生き様。

不器用で、いびつで、どこか憎めない。汗と涙と笑いにまみれた「しゃべくり人情」エンターテインメントの行き着く先を、どうか見届けてほしい。
「失敗を怖がる時代だからこそ、ハッタリに力をもらった」 主題歌・luvが語る、令和の今に響く“前向きなハッタリ”
絶望できない男
物語を彩る主題歌を担当するのは、全員が関西出身という新世代バンド・luv。初のドラマ書き下ろしとなる今回、ボーカル・ギターのhinata miyakeは、主人公・奥本の不器用で破天荒な生き様に強く背中を押されたと語る。
失敗を恐れず、根拠のない自信だけで絶望をひっくり返していく——。そんな奥本の姿と重なるように生まれた楽曲『hora』。Z世代の彼らが今の時代だからこそ鳴らしたかったという“前向きなハッタリ”について、率直な思いを語ってくれた。
「率直にドラマへの書き下ろしは初めてだったので、お話をいただけてとても嬉しかったです!
さらにバンドメンバー全員関西出身というのもあり、馴染みのあるカンテレさんのタイアップをいただけたのはとても光栄です。

この楽曲は「ハッタリ」をテーマにした一曲です。

決して甘くない現実でも、大げさなくらいの理想を掲げたり、自分を少し大きく見せる勢いやユーモアを持つことで、人は思っている以上に遠くまで進めるのかもしれないな、という前向きな“ハッタリ”を描いています。

自分らしく前へ進もうとする気持ちを軽やかに表現した楽曲なので、ドラマをご覧になる皆さんにも楽しんでいただけたら幸いです。

今はSNSなどで周りの成功や評価がすぐ目に入る分、失敗することを怖がったり、いろいろ考えすぎてしまうことも多いと思います。だからこそ、奥本のように、泥臭くても自分を信じて、時にはハッタリをかましながら前に進む姿にはすごく力をもらいました。

不器用でも、根拠がなくても、「自分はまだいける」と思えること自体が強さなんだなと感じますし、それは今回の楽曲で描いている“ハッタリ”にも通じる部分だと思っています。

楽曲制作する時に、ドラマの原作ともなる本も読ませていただいて、そこからインスピレーションを得ながら、楽曲制作を進めていきました。

luvの色味と人間味のあるドラマが混じり合って、とても新鮮な楽曲になっていると思うので、ぜひドラマをご覧になりながら、『hora』も聴いていただけると嬉しいです!」【hinata miyake(Vo/Gt)】

周囲の成功が可視化され、失敗を恐れて立ち止まりがちな現代社会。Z世代ど真ん中を生きる彼らの目に映った奥本の姿は、決して時代遅れな「生き恥」などではなく、自分を信じて突き進むための確かな「強さ」だった。

不器用な大人たちが泥にまみれてもがく姿と、luvが奏でる洗練されたフューチャーソウル。一見相反する二つの要素が混じり合うとき、そこにはAIには決して生み出せない、極上の人間くさいグルーヴが生まれる。どん底から駆け上がるジェットコースターコメディーを、軽快なサウンドがどこまでも熱く彩っていく。
効率や正解を持たない男の物語。ドラマ初プロデュース・竹内雄治が泥臭い日々の先に見つけたもの
本作のプロデュースを務めるのは、入社9年目の竹内雄治。報道記者やバラエティー番組のディレクターを経て、今回初めて念願のドラマプロデュースに挑む。現場を駆け回る中で、取材に断られ続けて平身低頭通い詰めるなど、泥臭い日々を送ってきた彼が何よりも大切にしてきたのは「生身の対話」だった。

「タイパ」、「コスパ」といった言葉がもてはやされ、効率的に正解を求めることが良しとされる今、失敗を面白がりながら不器用に前へ進む主人公・奥本の姿に、自身のこれまでの歩みを重ねている。

「失敗することが怖くて、一歩が踏み出せない。誰しも、そんな経験があると思います。
しかし、このドラマで描かれるのは、どんなピンチや失敗さえも面白がり、泥だらけになりながら、持ち前のしゃべくりで前へと転がり続ける“絶望できない男”の物語です。

そんな主人公・奥本拓夢を演じてくださったのは、大東駿介さん。凄まじい熱量と生きた関西弁で奥本を演じる姿を見て、撮影初日から“この役は大東さんしかいなかった”と確信しました。

見始めてもらったら、きっとあっという間。濃密でコミカルな全4話に仕上がっています。ぜひ肩の力を抜いて、奥本の生き様を一緒に面白がってください。

そして、見終わったあとに、“自分も、もう一歩踏み出してみようかな”。そんな風に思っていただけたら嬉しいです」

主演の大東が「関わっている皆さんの熱量が毛細血管のように端々まで行き届いている現場だった」と振り返る通り、若い世代から百戦錬磨のベテランスタッフまでが、不器用なまでに生身で意見をぶつけ合い、作り上げた『絶望できない男』。スマートな最適解では辿り着けない、人間くさい映像が、観る人の日常にどう響くのか。画面の向こうで転がり続ける奥本の姿を、まずはそっと覗いてみてほしい。

作品概要 - OUTLINE

  • タイトル

    絶望できない男

  • 放送枠

    2026年9月17日スタート
    毎週木曜深夜1時15分~1時45分
    (全4話・関西ローカル)

  • 配信枠

    全話見逃し配信:TVer、カンテレドーガ

  • 出演

    大東駿介、相武紗季、八村倫太郎(WATWING)
    ほか

  • 原作

    奥川拓二「絶望できない男」(講談社)

  • 脚本

    モラル、いちかわニャー

  • 音楽

    近谷直之

  • 主題歌

    luv『hora』(Waner Music Japan)

  • チーフプロデューサー

    米田 孝

  • プロデューサー

    竹内雄治、多次見隼斗

  • 演出

    多次見隼斗、石田陽希

  • 制作協力

    MMJ

  • 制作著作

    カンテレ