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ひたむきで一生懸命な日向の姿が頼もしい。
衣装や相談室もしっかり考えられています。

2017.12.12

衣装や相談室にも鈴木先生の監修はしっかり活きています!
「井上真央さんからも衣装の質問がありました。中高生は思春期ですし、男子もいるので、ボディラインのハッキリ見える服や、胸元が大きく開いた服、タイトのミニスカートは着ませんねと答えました」。衣装スタッフさんも一緒に聞いていて、いまのようなナチュラルな装いになったそう。堅苦しくなく、さりげなくおしゃれで、家庭訪問や会議にも失礼のないきちんと感もある日向ファッション。ちなみに、外ハネが可愛いショートヘアスタイルは、井上さん自身の提案とか。親近感があって話しかけやすい雰囲気ですよね。

鈴木先生の監修は相談室の装飾にも再現されました。「ジェンガ、オセロ、トランプ、漫画、ぬいぐるみ、そしてソファ。生徒がリラックスできるように、実際の相談室にも置いてあるところも多いんですよ。それまでの学校にはなかったものを認めてもらうまで、スクールカウンセラーの先輩方の努力の歴史がありました。いまは広く理解してもらっています。また、カーペットを敷くだけでも和みますよね。保健室の隣という設定は、実際の学校にも多いです。ドラマの相談室は理想中の理想!あそこまで整う相談室はすくないので(笑)、今後増えるといいですね」

ここから、ドラマの内容について踏み込んでいきます。
生徒の自殺や、毒親との対立、マスコミの介入など、ドラマには非常にディープな出来事が描かれます。が、「決してないことではない」と鈴木先生。「ドラマはかなりレアなケースですし、わたし自身は生徒の自殺を経験していませんが、緊急支援の経験はありますし、学校と保護者との激しい対立の例は実際にあります。ないことであってほしいと祈っていますが、いつドラマと同じ状態に陥るかはわからない。そうした心構えでスクールカウンセラーは常に備えています」

重いテーマを扱うからこそ、作る側も真剣に取り組んでいます。
「オンエアを見て、出来事自体は稀であっても、とても現実的なドラマだと思いました。スクールカウンセラー仲間も見ていますが、現場を知っている彼らが、よくできていると言います。“テーマは重いけど、こういうドラマをみんなもっと見るといいのに”と大学生の娘さんも言うそうです。役者さんもリアルですよね。及川光博さんの霧島先生も本当にいそうだし、羽場裕一さんの轟木校長はまさにそこの学校の校長先生、という感じ。誠実ながら、各方面に対応する様子が本当にリアルです」

鈴木先生がスクールカウンセラーとして大事にしていることは「観察」だと言います。「ドラマでも日向が授業中に廊下から教室を覗いていますが、同じことをしています。担任の先生から気になる生徒がいると相談を受ければ、もちろん許可を得て授業中の教室に入ることも。すると、ノートが取れていない子や、集中できない子など、教室の後ろから眺めることで見えてくるものがあるんです。休憩中に廊下を歩けば、孤立していそうな子が気になったり。スクールカウンセラー目線の観察で気づいたことを先生にフィードバックすると、生徒ケアにとても役立ててもらえます。あくまでも、生徒に関わる主役は担任など先生で、スクールカウンセラーは脇役の黒子。先生のサポートをすると同時に、先生が気づけなかった生徒のサポートにもなるんですね」

すると、ドラマの椿が丘高校は、連携がうまくいっている?「そうなんです!生徒の心に関わる事態が起きたとき、主要な会議に日向も出席し、意見も言える。スクールカウンセラーがとても理想的に機能していますね」。反発する先生もいますが……?「そこがまたリアルです(笑)」。相互理解を深めていく過程が描かれるのも、このドラマの良さなのです!「現代はチームで関わることが大事になってきました。医療や介護でも包括ケアが言われますが、学校も同じ。全校支援型の包括的なスクールカウンセリングと言われます。先生、スクールカウンセラー、保護者がチームになって、子どもたちを支えていくんですね」

子どものSOSを見逃してしまう、大人は鈍感だから――、と、日向は言いました。「思春期は自分から話さなくなると大人たちは言います。でも、こちらがじっくり聞けば、彼らが自分から話し出す時もある。教師や親は指導の立場なので、教えたい、伝えたいものです。だから、スクールカウンセラーはじっくり聞く立場に就く。子どもたちは健康な部分も持っているので、思いきり話すだけで顔色や表情が変わるんですよ」。現代ならではの悩みにSNSや動画投稿が生じる誤解がありますが、「バーチャルではなくリアルが大事と、本当はみんなわかっているんですよね。大事なことほど直接会って話そう」と鈴木先生はアドバイス。がんばって壁を乗り越える子どもも多いそう!

一方で、日向には、自らの母親・尚子(手塚理美)との葛藤も……。心の専門家としての印象を聞きました。「圭吾と真紀子、日向と尚子。母子密着の問題はいまもむかしも永遠のテーマです。愛と依存は表裏一体で、ただただ愛していることがコントロールになってしまう。日向もケンカできるくらい強く出られたら、母親との距離感は変わるかもしれないと思います。日向も、だれかに話を聞いてもらえたらいいんですよね。わたしたちには先輩心理士に聞いてもらうスーパービジョンというものがあります。わたしも先輩にしていただいたし、いまは若手に行っています。日向も自分のことを誰かに話せたらいいですね」

最後に、プロのスクールカウンセラーである鈴木先生から、ドラマの見どころ、期待することを聞きました。「ひたむきで、一生懸命なスクールカウンセラー・日向の姿をしっかり描いてもらえることが本当に有難いです。スクールカウンセラーは楽しい仕事なんですよ。親、先生、子どもたち、そして日向。わたし個人としては、それぞれが持っていた愛に、ただただ相手が大事だという本来の愛に、最後は気づいてもらえたらいいなと願っています。これからも楽しみにしています!」

ホッとした一言
「水季ちゃん、よくやってるよ、じゅうぶんがんばってるよ」と言ってもらうと、「ありがとう・泣」とホッとして、肩の力が抜けます。

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