12月10日(火)

第450回 磐船街道「~伝説の巨石と国宝が残る道~」

磐船街道—いわふねかいどう

磐船街道
磐船街道
大阪府交野市を通る磐船街道。
この地の山の中腹にある獅子窟寺には、寺の名の由来となった巨石や平安時代初期に作られた薬師如来坐像が残ります。
磐船街道、そこには【国宝の仏像が伝える歴史の轍】がありました。

紹介した内容

獅子窟寺—ししくつじ
普見山の中腹にある獅子窟寺は奈良時代、聖武天皇の勅命により僧侶の行基が創建しました。
寺の名前の由来になった境内にある巨石は、獅子が吠える口に似ていることから「獅子窟岩」と呼ばれ空海が、この岩の中で修行したと伝わります
獅子窟寺
獅子窟寺

道の記憶 国宝薬師如来坐像

薬師如来坐像—やくしにょらいざぞう
カヤの木一本から削り出された国宝薬師如来坐像は、鎌倉時代、亀山上皇がこの薬師如来に祈願されたところ、病が治ったと伝えられています。
その後、寺の発展に尽くした亀山上皇の徳を称えるため、石塔が建てられました。
薬師如来坐像
薬師如来坐像