9月10日(火)

第437回 下街道「~街道に伝わる『どろ亀汁』~」

下街道—しもかいどう

下街道
下街道
滋賀県近江八幡市を通る下街道。
街道が通るこの地の商人は「近江商人」と呼ばれ全国で商売を行いました。
彼らが夏に食べていた郷土料理が今も受け継がれています。
下街道、そこには【夏の味覚を伝える轍】がありました。

紹介した内容

近江商人—おうみしょうにん
近江商人は近江を本宅・本店とし、他国へ行商した商人の総称です。
街道が通る近江八幡市は安土桃山時代、豊臣秀吉の甥・秀次が楽市楽座を取り入れ、商業都市として発展しました。
近江商人は、天秤棒を肩に全国に活動を広げ、まだ発展途上であった江戸にもいち早く店を出したといわれています。
近江商人
近江商人

道の記憶 どろ亀汁

夏の味覚 どろ亀汁—なつのみかく どろがめじる
近江商人の食の基本は質素倹約でした。
彼らが夏に食べていた郷土料理のどろ亀汁は、すりごまと炊いた米を練ったものが入った味噌汁です。
汁に浮かぶ格子状に切った茄子が亀に見えることからその名が付けられました。
夏の味覚 どろ亀汁
夏の味覚 どろ亀汁