9月3日(火)
第436回 四条通「~目疾地蔵の伝説が残る道~」
四条通—しじょうどおり
京都府京都市東山区を通る四条通。
この通り沿いに古くから佇む仲源寺には、本尊の地蔵菩薩と観音堂に祀られる千手観世音菩薩に、それぞれ伝説が残されています。
四条通、そこには【祇園の寺に伝わるご利益の轍】がありました。
この通り沿いに古くから佇む仲源寺には、本尊の地蔵菩薩と観音堂に祀られる千手観世音菩薩に、それぞれ伝説が残されています。
四条通、そこには【祇園の寺に伝わるご利益の轍】がありました。
紹介した内容
仲源寺—ちゅうげんじ
四条通りに面して建つ仲源寺。
1022年に仏師である定朝が四条橋の東北に地蔵尊を祀ったのが始まりとされます。
1228年の洪水の際、雨が止むように祈願を行い、後堀河天皇の勅願寺ともなりました。
1022年に仏師である定朝が四条橋の東北に地蔵尊を祀ったのが始まりとされます。
1228年の洪水の際、雨が止むように祈願を行い、後堀河天皇の勅願寺ともなりました。
千手観世音菩薩—せんじゅかんぜおんぼさつ
観音堂に祀られる千手観世音菩薩は平安後期の春日仏師の作といわれ、国の重要文化財とされています。
白河法皇が、寵愛していた祇園に住む女性と喧嘩をした際、お参りをしたところ仲直りができたとされ、この千手観世音菩薩は、男女の仲を取り持つという伝説があります。
白河法皇が、寵愛していた祇園に住む女性と喧嘩をした際、お参りをしたところ仲直りができたとされ、この千手観世音菩薩は、男女の仲を取り持つという伝説があります。
道の記憶 地蔵菩薩の伝説
目疾地蔵—めやみじぞう
室町時代、目を患ったこの寺の信者に、地蔵菩薩から寺の水で目を洗うようお告げがありました。
その通りにすると、目が治り代わりに地蔵菩薩の右目が赤くなったといいます。それ以来、目の病にご利益のある目疾地蔵と呼ばれ、信仰を集めています。
その通りにすると、目が治り代わりに地蔵菩薩の右目が赤くなったといいます。それ以来、目の病にご利益のある目疾地蔵と呼ばれ、信仰を集めています。