3月14日(火)

第361回 粉河街道「~子宝信仰が残る道~」

粉河街道—こかわかいどう

粉河街道
粉河街道
大阪と和歌山を結ぶ粉河街道。
この街道を大阪から進み、ほどなくすると「日根荘」という数多くの遺跡が残る地区を通ります。
遺跡に数えられる日根神社は、古くから枕は子授けや安産のご利益があるとされ村の娘たちは枕を奉納していました。この習慣は現代でも受け継がれています。
粉河街道、そこには信仰を集めた子宝の轍がありました。

紹介した内容

日根荘—ひねのしょう
日根荘は鎌倉時代から戦国時代にかけて現在の泉佐野市域にあった上級貴族である九条家の荘園です。
当時建てられた寺社堂などの建築物やため池、丘陵などが今でも残っており、全国的にも有名な中世の荘園遺跡となっています。
日根荘
日根荘

道の記憶 子宝の枕

日根神社—ひねじんじゃ
日根神社は日根荘全体の鎮守で、子宝を願う村の娘たちが枕を奉納したことから始まった「まくら祭り」が毎年5月に行われています。
飾りまくらをつけた幟が五穀豊穣や安産などを願って巡行します。
日根神社
日根神社