5月17日(火)

第319回 山陰道「~足利尊氏 戦勝祈願の道~」

山陰道—さんいんどう

山陰道
山陰道
京都府を通る山陰道。
街道沿いに建つ篠村八幡宮は、室町幕府を開いた足利尊氏ゆかりの地です。
鎌倉幕府軍の拠点を攻撃する際に篠村八幡宮で挙兵し必勝の祈願文を奉納しました。
その後、後醍醐天皇側の軍勢と争った際にも訪れ、戦勝を祈願して見事に打ち破り、室町幕府の初代将軍として政権を握りました。
山陰道、そこには必勝を誓う武士の轍がありました。

紹介した内容

六波羅—ろくはら
六波羅は、平安時代から鎌倉時代にかけて日本の歴史の中心となった場所です。
平安時代の終わりは、平家一門の邸宅が軒を連ね多くの人々が暮らしていました。
平家が源氏との争いに敗れると、六波羅は源頼朝のものとなります。
その後、承久の乱が起こると鎌倉幕府の出先機関として「六波羅探題」と改められ京都の警備・監視を行い、鎌倉幕府が足利尊氏らによって倒される際は、京都の拠点であるとして攻められ兵火に見舞われました。
六波羅

道の記憶 戦勝祈願

篠村八幡宮—しのむらはちまんぐう
篠村八幡宮は1071年に創建されたといわれる神社で、1333年に足利尊氏が鎌倉幕府打倒の願文を奉納し、ここを拠点として六波羅探題を制圧しました。
1336年に、後醍醐天皇と対立し敗れた際にも訪れ、再起の願文を納めました。
室町幕府が開かれると崇敬社として篤く庇護され、最盛期には広大な社領を有し、境内には30を超える社殿が軒を連ねていたといいます。
篠村八幡宮
篠村八幡宮