4月12日(火)

第314回 十三街道「~歌人 在原業平ゆかりの道~」

十三街道—じゅうさんかいどう

十三街道
十三街道
大阪府と奈良県を通る十三街道。
この街道は平安時代の貴族で和歌の名手、在原業平ゆかりの道として知られ、業平道とも呼ばれています。伊勢物語には、業平と思われる男を主人公に恋愛物語が書かれ、この街道も、その舞台となっています。
十三街道、そこには悲恋の物語を伝える轍がありました。

紹介した内容

神立茶屋辻—こうだちちゃやつじ
神立茶屋辻は、在原業平が高安にある玉祖神社に参拝する際に通ったとされる場所で、多くの茶屋が建ち並んでいました。
ここには在原業平と茶屋娘の恋愛にまつわる言い伝えが残っています。
神立茶屋辻

道の記憶 失恋物語

伊勢物語—いせものがたり
伊勢物語には、在原業平と思われる主人公の恋愛物語が書かれています。
業平が街道を通った際に、茶屋の娘を見初め、しばしばそこに通うようになりました。来るときは決まって、近くの松の木から笛を吹いて娘に合図を送り会っていました。しかし、あるとき笛を吹かずに娘の様子をのぞくと、娘が自分でご飯をよそっていたことから、自分でよそうことがない貴族の業平は、その姿に興ざめし、その場を立ち去ってしまいました。
娘が業平の後を追いかけるも間に合わず、悲しみのあまり池に身を投げてしまったといいます。
伊勢物語
伊勢物語