12月28日(火)

第299回 下街道「~仏教の遺産を伝える額安寺~」

下街道—しもかいどう

下街道
下街道
奈良県を通る下街道。
街道が通る大和郡山市に、飛鳥時代、聖徳太子が道場を創建しました。
当時、推古天皇が額を傷つけ、この道場で祈り治ったことから「額安らかなる寺」=「額安寺」と名付けられました。
本堂には、室町時代に描かれた美しい扉絵が残されています。
下街道、そこには貴重な仏教遺産を伝える轍がありました。

紹介した内容

額安寺—かくあんじ
額安寺は、奈良時代から平安時代にかけて仏教渡来の門徒に相応しい広大な寺域を持つ大寺院として偉容を示していました。
戦火を浴び明治の中頃には衰退の途をたどり廃寺にひとしい状態となりましたが、近年、補修建設を加えて今日の姿まで復興いたしました。
額安寺
額安寺

いにしえの扉絵

毘沙門天と不動明王—びしゃもんてんとふどうみょうおう
額安寺の本堂には室町時代に描かれた美しい厨子の扉絵があります。
本尊十一面観世音菩薩を守るように描かれた不動明王は煩悩を焼き払い悪を断ち切る姿、毘沙門天は宝棒を持ち、仏教を悪から守る姿が色鮮やかに残されています。
毘沙門天と不動明王
毘沙門天と不動明王