11月9日(火)

第292回 下高野街道「~伝統の錫器~」

下高野街道—しもこうやかいどう

下高野街道
下高野街道
下高野街道が通る大阪市東住吉区には、1600年代に伝わったとされる錫器の製造技術が今も受け継がれています。上品な銀色が美しい錫は、水を腐りにくくし花が長持ちするとされ、古くから花瓶や仏具などに使用されてきました。
下高野街道、そこには江戸時代から続く手仕事の轍がありました。

紹介した内容

大阪錫器—おおさかすずき
大阪錫器の技術は、江戸時代後期に京都から大阪に普及した京錫の流れをくみ、代々大阪で隆盛を極めました。
原料の錫は軟らかく機械加工が難しいため、ほとんどの作業が人の手によって行われ、大阪錫器では複数の国認定の伝統工芸士が在籍しています。
大阪錫器
大阪錫器

いにしえの手仕事

錫製の茶壷—すずせいのちゃつぼ
錫器作りの工程の中でも難しいとされているロクロ削りには、刃を押し当てる指先の力加減や角度、ロクロの回転速度など、経験の蓄積で削りの技を極めます。
ひと塊の錫から削り出して作り上げる茶壷は、フタが吸い付くように閉まっていく高い密閉性を持った隙間のない仕上がりになります。
錫製の茶壷
錫製の茶壷