9月28日(火)

第286回 笠置街道「~岩船寺の名僧と菩薩~」

笠置街道—かさぎかいどう

笠置街道
笠置街道
奈良と京都を通る笠置街道。
街道が通る木津川市加茂町には、真言宗の開祖、空海と甥の智泉によって開かれた岩船寺があります。
皇室からあつく信仰を受け、広大な敷地を誇ったという岩船寺の本堂には、智泉にまつわる貴重な菩薩像が残ります。
笠置街道、そこには山寺の遺産を伝える轍がありました。

紹介した内容

岩船寺—がんせんじ
岩船寺は智泉が嵯峨天皇の勅願により皇孫誕生を祈願したところ皇子が誕生し、それにより皇后から叡信を得て、寺の建物が整備され「岩船寺」と号したことが始まりです。
境内にある高さ約18mの三重塔は、仁明天皇が智泉の遺徳を偲んで建立した宝塔だと伝わっています。
岩船寺
岩船寺

いにしえの菩薩像

普賢菩薩騎象像—ふげんぼさつきぞうぞう
岩船寺の本堂内に安置されている普賢菩薩騎象像は、平安時代末期に彫られた高さ40cmほどの小さな仏像です。
普賢菩薩騎象像は、法華経に説かれる六本の牙を持つ白象に乗る普賢菩薩で、法華経を信じる者を護持するといわれています。
普賢菩薩騎象像
普賢菩薩騎象像