9月7日(火)

第283回 笠置街道「~笠置寺の巨石伝説~」

笠置街道—かさぎかいどう

笠置街道
笠置街道
奈良と京都を通る笠置街道。
街道のほど近くにある笠置寺には巨石にまつわる伝説が残ります。
「笠置」という地名は、笠置山を訪れた天智天皇の皇子が目印として石の上に笠を置いて帰ったことに由来し、境内の巨石には天界の神々が彫ったと伝えられる摩崖仏の痕跡が残ります。
笠置街道、そこには巨石が歴史を伝える轍がありました。

紹介した内容

笠置寺—かさぎでら
笠置寺がある笠置山の巨石は弥生時代の頃から信仰の対象とされてきました。
平安時代になると、笠置寺の磨崖仏は天人彫刻の仏として信仰を受け、鎌倉時代には宗教の山、信仰の山として全盛を極めました。
1331年に起きた元弘の乱に巻き込まれた際に戦地となり、火災によって拝殿などの建物が焼失したといわれています。
笠置寺
笠置寺

いにしえの摩崖仏

弥勒摩崖仏—みろくまがいぶつ
高さ15メートルの岩に彫られた弥勒摩崖仏は、奈良時代末期の造営と推定され、寺の本尊として庶民から貴族まで信仰されてきました。
現在は火災によって光背の一部が確認できるのみで本来の姿は失われています。
弥勒摩崖仏
弥勒摩崖仏