10月20日(火)

第237回「八風街道~ろくろ技術の礎~」

八風街道—はっぷうかいどう

八風街道
八風街道
滋賀県を通る八風街道。
街道のほど近くにある集落は惟喬親王ゆかりの地として知られています。
集落に隠れ住んだとされている惟喬親王は、この地の人々にろくろの技術を伝えました。
八風街道、そこには惟喬親王が広めた手仕事の轍がありました。

紹介した内容

惟喬親王—これたかしんのう
惟喬親王は、第55代天皇である文徳天皇の長男として生まれましたが、皇位継承争いに敗れ、愛知川最上流の小椋谷の集落に隠れ住んだとされています。
都を離れ、数人の側近を連れて小椋谷に安住の地を見つけた惟喬親王は、御所をもうけ、この地に19年間、暮らしたといわれています。
惟喬親王
惟喬親王

いにしえの手仕事

手挽きろくろ—てびきろくろ
手挽きろくろを使い、木製の椀や盆の木地を作る職人のことを木地師と呼びます。
「木地師の祖」と呼ばれる惟喬親王は、法華経の巻物の紐を引くと、巻物の軸が回転するのを見て、ろくろを考案したと伝えられています。
その技術は時代とともに進化し、今も地元の職人たちによって手触りの良い、木の温かみを感じる作品が生み出されています。
てびきろくろ
木製の椀