日本の轍

毎週火曜 午後9:54~10:00

※10月15日(火)の放送は、
「FIVBワールドカップバレーボール2019 男子 日本×カナダ」
延長の際、放送時間が繰り下がる場合があります。

10月8日(火)

第183回「暗越奈良街道~伊勢参りの菅笠~」

暗越奈良街道—くらがりごえならかいどう

暗越奈良街道

暗越奈良街道

大阪と奈良を結ぶ暗越奈良街道。
この街道が通る大阪市東成区深江では古代より『菅笠』が作られてきた。
明治以降に一度廃れてしまうが、今では町の保存会によってその作り方が受け継がれています。
暗越奈良街道、そこには歴史ある逸品を伝える轍がありました。

紹介した内容

東成区深江—ひがしなりくふかえ

東成区の東部に位置する深江地域は低湿地帯で古代から良質な菅草が豊かに自生する場所でした。その菅を求めて大和国笠縫邑より、笠を縫う事を仕事とした一族が深江に移り住み、菅笠を作り出したのが菅細工の始まりと伝わります。
江戸時代には暗越奈良街道を通り伊勢参りへ向かう旅人の雨よけなどに使われたといいます。明治以降にはこうもり傘や麦わら帽子に押され菅笠の需要が縮小、近代には帽子の普及で菅笠作りは一度廃れてしまいますが、菅細工の伝統を守る保存会が立ち上がり、今ではその技術が大切に受け継がれています。

東成区深江

東成区深江

いにしえの菅笠

菅笠に用いられる菅は2週間ほど天日干しを行い虫除けのために硫黄で蒸したものが使われます。2つに割いた菅を竹で組んだ骨組みに円形に巻きつけ、その後、笠の外側から菅を縦にかけていき、二重構造にしていきます。最後に糸で縫って固定し頂点を結べば昔ながらの菅笠が完成します。撥水性のある菅は雨粒がかかっても染み込まず、繊維に沿って水が流れ落ちる仕組みになっています。
また晴れの時には風通しの良い日傘としても使うことができます。

いにしえの菅笠

いにしえの菅笠

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